世界の韓流ブームを牽引するトップ俳優ソン・ジュンギと、どんな役柄もリアルに演じきる実力派女優チョン・ウヒ。そんな二人のトップスターが共演する、FODで9月5日(金)から配信開始するロマンスドラマ『マイ・ユース』が大きな注目を集めています。
つらい青春時代を過ごした主人公が、初恋の人との再会を経て、人生を少しずつ前に進めていく姿を描いた本作は、温かさの中に切なさを秘めた、共感性の高いストーリーが魅力です。
今回は、主人公の一人を演じるチョン・ウヒに単独インタビューを実施しました。久しぶりのロマンス作品に挑んだ想いや、ソン・ジュンギとの撮影秘話、そして作品に込めたメッセージまで、たっぷりと語っていただきました。
今の自分だからこそ挑戦できる作品
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――本作はロマンス復帰作として大きな注目を集めています。最初に脚本を読んだ時の感想や、物語のどこに最も惹かれたか教えてください。
台本を読んだ時、久しぶりに昔の気持ちを思い出させられるような感じがしました。誰かの日記をそっと覗き見ているような感覚もありましたし、私が90年代や2000年代に感じていた感性が呼び覚まされるようでした。今までロマンスというジャンルはあまり選んできませんでしたが、この作品は少し違う感じがしました。これまで私が出演してきた作品とは少し毛色が違いますし、ロマンスというジャンルは、今の自分だからこそ挑戦できるのではないか、と感じたんです。
――ロマンチックなシーンも多い本作ですが、撮影を振り返って特に印象的だったシーンはありますか?
回を重ねるごとに二人の愛が深まっていくのですが、撮影をすればするほど、その気持ちが大きくなっていくのを感じました。困難な瞬間に直面した時、誰かを愛していると、その人のことを理解して包み込もうとしますよね。私が演じた役は、そういう気持ちがとても大きい人物なんです。だから、役を演じながら、私自身の恋する気持ちもどんどん高まっていって、ワンシーンワンシーンを本当に大切に撮ろうと思いました。
撮影日数が一日一日減っていくのが寂しくなるくらい、自分の愛する気持ちをすべて表現したい、その想いが視聴者の皆さんにも伝わるように、心を込めて演じたいと思いました。なので、物語の後半のシーンは特に印象に残っています。ネタバレになってしまうので詳しくは言えませんが、二人で一緒に旅行に行くシーンや、お手洗いで二人で向き合って話すシーンは、とても記憶に残っています。
――ロマンチックなだけでなく、コミカルなやり取りも本作の魅力だと感じました。コミカルなシーンの演技について、どのような手ごたえを感じていますか?
ロマンチックな部分とコミカルな部分、その二つを調和させるのは簡単ではありませんでした。それぞれの俳優の呼吸ややり取りが、本当に大事だったからです。感情の流れを自然に見せながら、二つの要素をどう表現するのが一番いいのか色々と考えました。コメディというのは、ただ自然にやって笑わせるのは難しいので、ある程度のプランは必要です。その計画の中で、いかに自然に見せるか、そのポイントを探す努力をしました。
また、今回演じた役柄には、私自身、チョン・ウヒとしての魅力を少し投影できる部分があったんです。なので、私自身が持っている特徴とシーンがうまくマッチしたところもあり、演じやすかった部分もあります。
ソン・ジュンギは「本当に素晴らしい相手役でした」
――共演されたソン・ジュンギさんの俳優としての魅力や、撮影現場での印象的なエピソードを教えてください。
今回初めて共演させていただいたのですが、ソン・ジュンギさんは現場での経験が本当に豊富な方です。最初は「とりあえずやってみよう」というスタイルで、何かアイデアが浮かぶとすぐに行動に移す方だなという印象でした。でも、一緒に撮影を重ねるうちに、私の意見にもたくさん耳を傾けて、とても思いやってくれるようになりました。二人で「このシーンはどう構成しようか」とたくさん話し合いましたし、監督と三人でリハーサルも何度も重ねました。
撮影が進むほど、より深くお互いを配慮し合えるようになったと感じます。現場でのソン・ジュンギさんは、演技だけでなく、常に周りに気を配っている視野の広い方です。お芝居以外にも、現場の進行状況や制作サイドのことまで一緒に考えて意見を出してくださって、本当にありがたかったです。おかげで、とてもリラックスして撮影に臨むことができました。本当に素晴らしい相手役でした。
――先日行われた記者会見で、アドリブがすごく多いシーンがあったと話されていました。ぎこちなかった二人の時間が再び動き出す重要なシーンだったと思いますが、詳しくお聞かせいただけますか?
詳しくお話ししたいのですが、そういったシーンが多すぎて、どれか一つを挙げるのが難しいくらいなんです(笑)。二人が一緒にいるシーンは、ほとんどアドリブがあったと言ってもいいかもしれません。特にコミカルなシーンは俳優同士の呼吸が大切ですし、台本に書かれていない余白を俳優が埋めていかなくてはなりません。どうすればシーンがより豊かになるかを常に考えて、その場で思いついたセリフや動きを即興で加えることも多かったです。
テイクごとに違うセリフを言うこともありました。もともと私はアドリブを多用するタイプではないのですが、今回は本当にたくさんのアドリブに挑戦しました。現場では、アドリブを言い合った後に「今の、大丈夫だったかな?」と確認し合いながら、本当に楽しく撮影していました。きっと、その楽しさは見ている皆さんにも伝わると思います。「あ、このシーンは俳優たちが楽しんで作っているんだろうな」と感じてもらえるはずです。
――最後に、配信を楽しみにしている日本の視聴者へメッセージをお願いします。
この作品は、いつか私が振り返った時に「ソン・ジュンギとチョン・ウヒの美しい“今”を記録した作品だ」と感じるだろうなと思っています。そして、見てくださる皆さんにとっても、ご自身が一番キラキラと輝いていた時代を思い出せるような、そんな作品になってほしいと願っています。
何より嬉しいのは、日本と韓国で同時に配信されることです。同じ時代を生きる人たちが、この作品を一緒に見て、同じ気持ちを感じられる。私が撮影中に感じた喜びやときめきが、すぐに皆さんに伝わるということが本当に嬉しいです。皆さんと気持ちが繋がって、一緒にこの作品を楽しんでいただけたらと思います。
(撮影・高橋将志)
◇ 『マイ・ユース(My Youth)』概要
タイトル | 『マイ・ユース(My Youth)』(全12話) |
配信 | 9月5日(金)FODにて国内独占配信開始(以降、毎週金曜日最新話配信) |
出演 | ソン・ジュンギ / チョン・ウヒ ほか |
スタッフ | 演出:イ・サンヨプ 脚本:パク・シヒョン |
URL | https://fod.fujitv.co.jp/title/80m9 |