日本中を幸せにしたあの夫婦が帰ってきます。昨年、放送のたびにトレンド入りを記録するなど、絶大な反響を巻き起こした『波うららかに、めおと日和』。その続編が、10月15日(木)よりスタートします。
そこで今回は、続編を楽しみにしているファンのみなさんはもちろん、まだ観たことがない人にも知ってほしい『めおと日和』の魅力を総特集。ぜひこれを読んで、続編が始まる前にFODで前作をプレイバックしてください!
可愛いものは、幸せをくれる。これが人間の真理です!
ハローキティにマイメロ、リトルツインスターズ。あるいは、こげぱんやたれぱんだ。最近なら断然ちいかわ。古今東西、可愛いキャラクターものに人は癒され、あるいは心狂わされてきました。
はっきり言います。『めおと日和』もこの並び。生身の人間に対してこんなにもピュアに可愛いと思えるのは、『めおと日和』とスイーツを食べてる西島秀俊くらい。私たちの中に眠る「可愛いものにキュンキュンしたい」という本能を思う存分満たしてくれるのが、『めおと日和』なのです。
一度も会うことなく夫婦となった江端なつ美(芳根京子)と瀧昌(本田響矢)。昭和11年という時代もあるのでしょうか。恋愛に対して免疫がなさすぎる二人は、ただ手がふれただけで胸がドキドキ。名前を呼ぶだけで心臓がバクバク。小学2年生の初恋くらいうぶな恋模様を見せてくれます。そんなスタバのホワイトモカより甘い新婚生活が『めおと日和』の魅力。
片や、我々が生きるのは「ワンチャン」「ヤリモク」なんて品のない言葉が飛び交う現代。正直、関係を持たないまま結婚するとか、まあなかなかないわけです。なんなら結婚さえも「コスパ」なんて言葉で語られる時代。そんな令和に生きる私たちだからこそ、打算も駆け引きもなく、ただお互いを大切に想うなつ美と瀧昌の姿が眩しくて、愛らしくて、四万十川で水浴びするくらい心が洗われるのです。
寝ている瀧昌の頬をなつ美がツンツンしたり。それを今度は瀧昌がやり返して、なつ美の頬をプニプニしたり。二人の平和な様子を見ているだけで、顔面がバターみたいに溶けていく。
『かわいいだけじゃだめですか?』なんて歌が流行ったときは「ダメに決まってんだろ!!!!」と巻き舌でいきり立ったものですが、すみません、訂正させてください。
『めおと日和』に関しては、可愛いだけでオールオッケーです!!!!
瀧なつが教えてくれる、なんでもない日々のいとおしさ
と言いながら、可愛いだけじゃないのが『めおと日和』の味わい深いポイント。本作の根底には、少しずつ戦争が近づく時代の空気があります。帝国海軍の中尉である瀧昌は、一度艦(ふね)に乗ると数ヶ月家を空けるのは当たり前。その間、なつ美は一人で留守を守らなければいけません。
今のようにLINEもZoomもない時代。いとしい人の声も聞こえない。顔も見られない。そんな日々が何ヶ月も続くのです。
携帯電話の普及によって恋愛ドラマがつくりにくくなったというのは、よく聞く話。確かに簡単に連絡がとれるようになった昨今では、すれ違いなんて起きないし、寂しさだっていくらでも埋める手立てがあります。
昭和11年という時代だからこそ生まれる寂しさや不安に、多くの人が心を掴まれた。BeRealとかsetlogとかやってるなつ美と瀧昌なんぞ見たくはないわけです!
しかも、海軍という任務を考えると、生きて帰ってこられる保証などどこにもありません。「行ってらっしゃいませ」と見送ったその日が今生の別れになるかもしれない。二人にとっては、ただ隣で笑って過ごせる日常こそが何よりも尊いのです。SNSを覗けば、夫の愚痴がTLに溢れかえる殺伐としたこの時代に、夫婦とは何かを改めて思い出させてくれたのが『めおと日和』でした。
なつ美と瀧昌の間に、大きな事件は起きません。ただスーツを新調しに行ったり、酔っ払って帰ってきた瀧昌になつ美が怒ったり、なんでもない出来事ばかり。でも、そのなんでもない日々が、美しくて、楽しい。そんな二人を見て、私たちもなんでもない日々をもっと慈しもうと心に決めるのでした。
可愛いとカッコいいの二刀流で巻き起こした“瀧昌さま”旋風
その上で、私たちをテレビの前でのたうち回るくらいキュンキュンさせてくれたのが、本田響矢演じる瀧昌です。
この瀧昌、戦前の男らしく、硬派で堅物。恋愛に不慣れで、なつ美のために花束一つ買って帰ることもできないシャイで不器用な性格です。扉の向こうでなつ美がお風呂に入っていると思うと、恥ずかしさのあまり「こ、こんなときは酒だ!」と現実逃避。そのくせすっかりなつ美さんのことが大好きになってからというもの、家に帰ってくるときは海軍中尉にあるまじき、にへら顔。
無愛想だった瀧昌が、なつ美との生活を通して、どんどん人間味豊かになっていく。その姿に、見ている私たちまで「瀧くん、よかったね……」と郁子さん(和久井映見)になったつもりで目頭にハンカチーフを当てたくなるのです。
だがしかし、ただ顔面が国宝級の奥手野郎だとあなどっていると痛い目を見ます。普段は手がふれるだけでうろたえているのに、キメるときはビシッとキメるギャップの深さが、瀧昌が「おそろしい子!」と呼ばれる所以。
縁側で酒を酌み交わすなつ美と瀧昌。すっかり酔っ払ったなつ美の手を引き、座ったままバックハグをぶちかます瀧昌は、顔面だけではなく中身も国宝級のカッコよさ。浴衣の袖から覗く、血管が浮き出た腕。その力強い腕でなつ美を抱きとめ、そっと口づけを交わす鮮やかな流れは、とてもじゃないけど、瀬田くん(小宮璃央)の名前が出ただけですっ転びそうになっていた器の小せえ男と同一人物とは思えない!
でも嫉妬深い瀧昌も、一途で誠実な瀧昌も、言葉選びが下手くそすぎる瀧昌も、突然の雄みを大放出する瀧昌も、全部魅力的だから、もう私たちは瀧昌の手のひらの上で転がされるより他ないのです。
続編でも、変わらない『めおと日和』の世界を

15日から始まる続編は、公開されているあらすじを読む限り、前作では描ききれなかった原作のエピソードが随所に盛り込まれる模様。1年余りの時が過ぎましたが、きっと変わらずうぶな二人の姿を見せてくれることでしょう。
そう。私たちが望んでいるのは、変わらないことです。続編だからといって、スケールが大きくならなくていい。変に高尚になりすぎなくていい。ただ、ピュアで可愛い瀧なつの日常と、二人を取り囲む優しい人たちの世界を覗かせてくれれば、それでもう十分に幸せなのです。
前作からのファンの方々も、続編からの新規勢も、みんなで一緒に『めおと日和』でハッピーになりましょう!
(文・横川良明)
『波うららかに、めおと日和』(2026)概要
| タイトル | 『波うららかに、めおと日和』 |
| 放送日時 | 10月15日(木)スタート 毎週木曜22時~22時54分 |
| スタッフ | 原作:西香はち「波うららかに、めおと日和」(講談社「コミックDAYS」連載) 脚本:泉澤陽子 音楽:植田能平 挿入歌:BE:FIRST「夢中」 プロデュース:宋ハナ、貞松瑠南 制作プロデュース:古郡真也 演出:平野眞、森脇智延、國武俊文 制作協力:FILM 制作著作:フジテレビ |
| キャスト | 芳根京子、本田響矢、生田絵梨花、小関裕太、咲妃みゆ、戸塚純貴、小川彩(乃木坂46)、小宮璃央/ 森カンナ、高橋努、紺野まひる/ 生瀬勝久、和久井映見 |
| URL | https://www.fujitv.co.jp/meotobiyori/(ドラマ公式サイト) |
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