フジテレビと世界的ヒットドラマ『ウォーキング・デッド』などを手掛けるアメリカのスカイバウンドエンターテインメント(以下、スカイバウンド)による初の共同制作ドラマ『HEART ATTACK』が、フジテレビの動画配信サービスFODにて2025年3月20日(木・祝)にいよいよ全話一挙配信されます。
本作は、スカイバウンドオリジナルのグラフィックノベルシリーズを原作としたSF作品。特殊な力を持つ人々が存在する世界で起こる抑圧や権力との闘いを刺激的な映像演出で描き出します。

【配信ページ】https://fod.fujitv.co.jp/title/911v
舞台は近未来の日本。“ヴァリアント”と呼ばれる超常的な能力を持つ人々は、世間と隔離された集落“奈落”で抑圧された生活を強いられています。
寛一郎演じるウミンは、自身もヴァリアントでありながら任務を受けて奈落に潜入するスパイ。一方、三浦透子演じるエマは、ヴァリアントの自由と権利を求めて動画配信を行うインフルエンサーユニット“L”のメンバーです。これまで決して交わることのなかった二人は、偶然の出会いによって運命が大きく変化していきます。
今回、主演を務める寛一郎と三浦透子に、本作の魅力や撮影中のエピソードについて話を伺いました。
アメコミを日本で実写化!『HEART ATTACK』は想像の斜め上を行く世界観
——本作への出演が決まったときの感想をお聞かせください。
寛一郎:アメコミのSF作品でありながら舞台は日本ということで、お話をいただいたときは楽しみと不安が混ざった気持ちでした。それと同時に、チャレンジングな作品に携われることが光栄でもありました。
三浦透子(以下、三浦):「アメリカンコミックスを日本で実写化」と聞いただけでは想像ができませんでした。それから原作を読んだときに、人間関係や社会が持つ構造など、今の私たちが「遠くない世界の話だ」と共感できる話だと思いました。
——本作のストーリーもですが、細部まで作りこまれた唯一無二の世界観がとても魅力的に感じられました。
三浦:そうですね。美術やセットはもちろん、食事やダンスシーンにまでアレンジを加えて、“奈落”という特殊な空間の雰囲気を出しているのが、とても面白いと思いました。
寛一郎:例えば、「教会」と聞くと西洋の様式を思い浮かべますが、作中の教会は和風の造りをしています。様々な国の文化が入り混じる、想像の斜め上を行く世界観になっています。
——ウミンとエマ、ご自身の役についてはどのように捉えて演じましたか。

寛一郎:ウミンは複雑な過去を持った青年です。心を閉ざしているように見えますが、本当はどうなのか…彼の内面を表現していきたいと思って演じていました。
三浦:エマは奈落の過酷な状況にいて、「自分にできることはないか」と必死に頑張る強さを持っている子です。一方で、年相応の弱さやもろさ、迷いも素直に見せる姿も印象的だと感じました。強さと弱さの両面を持っているところが彼女の魅力だと思います、誰かに影響を与えられるようにと成長していく過程が、この作品では描かれています。
——思いを内に秘めているウミンと、誰かのために必死に行動するエマ。キャラクターを演じるなかで、普段のご自身と通ずるものを感じることはありましたか。

三浦:かっこつけな感じというか、人に頼られることが嬉しかったり、自分を強く見せたりするところは似たような部分があると思います。
寛一郎:確かに。共演者から慕われる姉御肌で、正義感が強いところはエマと似ていると僕も感じます。
ウミンに関しては、僕自身も周囲との関係に悩んで心を閉ざす時期があったので、昔の自分みたいな雰囲気を少し感じました。そうやって共感できるからこそ、「人を遠ざけているけど、本当は寂しがり屋なんじゃないか」と彼の心情を想像しながら役作りをしていました。
三浦:寛一郎の演じるウミンは、原作を読んだときの印象よりも表情が豊かに見えました。分かりやすく表情を変えたりはしないんですけど、小さな動きの中で感情の機微を感じます。「あ、きっと今のは面白かったんだな」みたいな些細な変化に気づけると、エマは嬉しかったんじゃないかな、などと考えていました。
ウミンとエマがお互いのことを学び、補い合いながら前に進んでいくように、私たちも話し合いを重ねて撮影を進めていきました。
——そうしてウミンとエマの関係性を深めていったお二人ですが、現実ではお互いにどんな印象を持たれていますか?
三浦:寛一郎は堂々としているというか、肝が座っているというか。一緒にいて頼もしかったです。はっきりと物を言うタイプではありますが、きちんと気遣いもできる方です。私が悩んでいる様子を見て、声を掛けに来てくれることもありました。共演者として信頼できるので、一緒に演じることができてよかったと思います。
寛一郎:僕は十代の頃から三浦さんを知っていて、共演前から素晴らしい俳優であることは分かっていました。ドラマは監督やスタッフさんなど様々な立場の方がいて現場が成り立ちますが、三浦さんはその全ての動きを踏まえた心遣いができる方です。僕自身、彼女とコミュニケーションを取りやすいと感じていますし、撮影もスムーズに進められました。

主演二人の“人生のターニングポイント”とは。世界的名優との出会いも
——作中ではウミンとエマが出会うことでお互いの人生が大きく変化していきますが、お二人が「人生が変わった」と感じるターニングポイントはありますか。
三浦:私のターニングポイントは、中学校一年生で札幌から東京に引っ越してきたことです。もし札幌に住み続けていたら、もし上京のタイミングが違っていたらと考えると、間違いなく今の人生と変わっていたのだろうと思います。
寛一郎:人生に影響を与えてもらった経験はたくさんありますが、その中で一つ上げるとしたら、17歳ぐらいの頃に海外へ短期留学に行ったときです。父親に「俺の親友がいるから会ってきなよ」と言われて、そこでお会いしたのが俳優の真田広之さんでした。俳優としての活動を始めようと思っていたときに真田さんとお話しできた機会はとても貴重で、僕にとってのターニングポイントです。
——最後に、本作の魅力と視聴者の方へのメッセージをお願いします。
寛一郎:日本発のSF作品という目新しさに加えて、作り手のこだわりが詰まった作品になっています。どのシーンも見逃せない、情報量の詰まった作品ですので、楽しみながらご覧ください。
三浦:細部に至るまでつくり手のこだわりを感じる作品なので、見るたびに新しい発見ができるのではと思います。現代の社会にも通じる問題提起となっている作品ですので、遠い世界の話だと思わずに見てもらいたい作品です。

ドラマ『HEART ATTACK』はFODにて3月20日(木・祝)全話一挙配信。スピード感のある物語展開とSFならではの胸躍る演出は必見です。
◇ドラマ『HEART ATTACK』概要
タイトル | 『HEART ATTACK』(全8話) |
配信 | FODにて3月20日(木・祝)一挙配信 |
出演 | 寛一郎/三浦透子 水間ロン/早乙女太一/向里祐香/SAKURA/めがね/阿部久令亜 白宮みずほ/詩羽/山田健人/松浦りょう/米本学仁/清水くるみ/富田健太郎/ピエール瀧 三浦誠己/村上淳/西田尚美/岸谷五朗 ほか |
原作 | Skybound Comic Book『Heart Attack』by Shawn Kittelsenand Eric Zawadzki |
スタッフ | <監督> 丸山健志 / 八神隆治(5話・7話) <脚本> 大浦光太 / 高徳宥介 <エグゼクティブプロデューサー> 石井浩二/下川猛 Executive Producer:Robert Kirkman/David Alpert/Rick Jacobs/Glenn Geller/Ash Nukui Co-Producer:Wes Mazda <プロデューサー> 加藤裕将/鹿内植/ビョンハジョン/梶原富治 |
制作プロダクション | ロボット |
制作著作 | フジテレビ Skybound Entertainment |
配信ページ | https://fod.fujitv.co.jp/title/911v |