2025年7月10日（木）22時から放送開始する木村文乃主演、ラウール（Snow Man）共演の新ドラマ『愛の、がっこう。』。本作で脚本を手がけるのが、これまで数々のヒット作・話題作を世に送り出してきた脚本家・井上由美子です。

社会派ドラマから、社会現象を巻き起こした恋愛ドラマ、痛快なエンターテインメントまで、その作風は実に多彩。彼女が描く巧みなストーリーと、心に突き刺さるセリフは、多くの視聴者を虜にしてきました。

そこで今回は、新作への期待を込めて、FODで視聴できる井上由美子脚本の傑作ドラマをご紹介。ぜひ新ドラマと共に楽しんでください。

脚本家・井上由美子とは？

向田邦子賞や紫綬褒章など数々の栄誉に輝く、日本を代表する脚本家の一人。その魅力は、なんといっても描く世界の幅広さにあります。時代を鋭く切り取る社会派なテーマを扱いながら、それを決して説教臭くせず、誰もが夢中になるエンターテインメントに昇華させる手腕はまさに職人芸。

綺麗事だけでは済まされない人間の“業”や多面性を深く描き出し、視聴者の心に長く刻まれる名セリフを生み出してきました。『白い巨塔』や『昼顔』など、彼女の作品に夢中になった経験がある方も多いのではないでしょうか。

FODでイッキ見したい！井上由美子脚本・珠玉の5作品

【不朽の名作】『白い巨塔』（2003年）

医学界の知られざる実態と人間の生命の尊厳を描いた山崎豊子の代表作「白い巨塔」を、25年ぶりに再連続ドラマ化した本作。原作の持つ圧倒的なエネルギーはそのままに、井上由美子の脚本で舞台設定を現代に置き換え、徹底した取材をもってリアリティを追求しつつ、人間の業を深く掘り下げた、濃密な内容の本格派ドラマです。

【社会現象を巻き起こした、禁断の恋】『昼顔～平日午後3時の恋人たち～』（2014年）

「平日昼顔妻」という言葉を生んだ、危険で、切ない大人のラブストーリー。上戸彩、斎藤工らが織りなす、一線を越えた男女の物語を描いた本作。単なる不倫ドラマで終わらせず、登場人物の心の渇きや罪悪感を繊細に描き出し、社会現象を巻き起こしました。人間の深層心理をえぐるような井上脚本の鋭さが光る、現代社会が抱える問題に切り込んだヒリヒリするような恋愛ドラマです。

【働く女性のリアルな奮闘劇】『営業部長 吉良奈津子』（2016年）

松嶋菜々子主演！仕事と家庭の両立に奔走する、現代女性への応援歌。産後復帰した元敏腕クリエイティブディレクターが、畑違いの営業部で悪戦苦闘。仕事、家庭、育児、そして職場の人間関係…。次々と降りかかる困難に立ち向かう松嶋菜々子演じる主人公の姿に、勇気をもらった人も多いはず。現代社会で働く女性のリアルな葛藤と力強さを描いた、共感必至のお仕事ドラマです。

【心温まるヒューマンドラマ】『エンジン』（2005年）

元レーサーと12人の子供たち。不器用な大人たちが紡ぐ、愛と絆の物語。木村拓哉演じる、夢を失ったレーサーが児童養護施設のバスドライバーに。境遇の異なる12人の子供たちと触れ合う中で、家族とは何か、夢とは何かを見つめ直していきます。社会派やサスペンスとは一味違う、温かなヒューマンドラマを描く名手としての一面がわかる、観る人の心を優しく解きほぐしてくれるような作品です。

【現代版バディミステリー】『シャーロック』（2019年）

ディーン・フジオカ × 岩田剛典！東京を舞台に、美しき最強バディが難事件に挑む。世界一有名な探偵「シャーロック・ホームズ」を、現代の東京に蘇らせたミステリーエンターテインメント。ディーン・フジオカ演じる犯罪捜査コンサルタントと、岩田剛典演じる精神科医が、唯一無二のバディとなって難事件を解決していきます。二人の軽妙な掛け合いとスタイリッシュな謎解きは、井上脚本の新たな魅力を発見させてくれるはずです。

井上由美子が描く「愛」に、この夏、注目！

様々な角度から「人間」を描いてきた脚本家・井上由美子。新作『愛の、がっこう。』では、真面目すぎる高校教師と文字の読み書きが苦手なホストという、これまた一筋縄ではいかない二人の「愛」が描かれます。

これまで数々の名作で私たちの心を揺さぶってきた彼女が、現代にどんな「愛のかたち」を提示するのか、期待は高まるばかりです。

◇井上由美子が脚本を手掛けたFOD配信作品一覧！