2025年10月16日(木)深夜からカンテレ・フジテレビで放送開始、そしてFODにて1週間の先行配信が行われるドラマ『地獄は善意で出来ている』。カンテレ×FODドラマ枠第4弾となる本作はオリジナル作品で、過去の過ちにより不遇の日々を送る前科者たちが、人生のやり直しを懸けた“更生プログラム”による1か月の共同生活の中で、残酷な罠に巻き込まれていくヒューマンサスペンスとなっています。
今回は、カンテレドラマ初主演で前科者の主人公・高村樹を演じる草川拓弥に役への想いや撮影の裏話を語っていただきました。
- 1 【インタビュー】ドラマ『地獄は善意で出来ている』主演・草川拓弥
- 1.1 ――出演が決まった時の率直なお気持ちを教えてください。
- 1.2 ――前科者という役柄について、どう捉えていますか?
- 1.3 ――そんな樹が過去に一線を越えてしまった理由に共感できましたか?
- 1.4 ――樹を演じるにあたって、どのような感情を伝えられたらと考えていますか?
- 1.5 ――普段の草川さんにはキラキラした部分もあると思いますが、それを出さないようにという難しさはありましたか?
- 1.6 ――共演の皆さんとの現場はどうですか?
- 1.7 ――実際に主演としてみんなに声がけしようとか、場の士気を高めようとかはありましたか?
- 1.8 ――本作の物語の魅力や見どころを教えてください。
- 1.9 ――撮影で印象的な出来事はありましたか?
- 1.10 ――草川さんとしては、一度失敗をして罪を犯した人には更生するチャンスは与えられるべきと思いますか?
- 1.11 ――作中で登場人物たちは施設で共同生活をしますが、ご自身は共同生活ができるタイプですか?
- 1.12 ――超特急のメンバーと共同生活してみたいということも?
- 1.13 ――ドラマのタイトルにちなんで、「善意」というような思いやりや優しさを感じて嬉しかったことはありますか?
- 1.14 ――逆に「地獄」というような、つらいことはありましたか?
- 1.15 ――最後に、読者・視聴者の方へのメッセージをお願いします。
- 1.16 ――ありがとうございました!
- 2 ドラマ『地獄は善意で出来ている』概要
【インタビュー】ドラマ『地獄は善意で出来ている』主演・草川拓弥
――出演が決まった時の率直なお気持ちを教えてください。
カンテレさんで主演は初めてなので純粋に嬉しかったです。台本もすごく面白い展開で、どういう展開になっていくのか、僕も受け手の感覚で台本を読めてすごく楽しかったです。ミステリーの本を読んだり、サスペンス系の作品もすごく好きなので、これを自分が演じることができるんだとワクワクしました。
――前科者という役柄について、どう捉えていますか?
前科者でもあるし、今まで触れてこなかった部分もあって、僕が演じる樹がどういう思いで日々を過ごしているのかというのを役作りで考える時間がすごく楽しかったです。それと同時に、苦しいなというような感情にもなりました。色々調べたりしながら役作りをしていた感じです。
――そんな樹が過去に一線を越えてしまった理由に共感できましたか?
キャラクターに関してはすごく共感しました。境遇はまったく違いますけど、しっかりと芯のあるキャラクターだと思いました。ただ一つこれが欲しいんだという気持ちで更生プログラムに挑んでいる姿勢とかも、台本を読んでいてスッと入ってくるような感覚がありました。
――樹を演じるにあたって、どのような感情を伝えられたらと考えていますか?
しんどいな、苦しいなという感情はわかりやすく出さないようにしたいと思っています。樹は過去の経験がきっかけで、人のことを信用もしないですし、コミュニケーションもあまり取ってこなかったような人間ですけど、それをわかりやすく出してしまうのもなんとなく違うかなと考えています。だから、すごいものを抱えているんだとか、単純にコミュニケーションが取りづらいなと思われるようなキャラクターにはしたくなかったところはあります。
――普段の草川さんにはキラキラした部分もあると思いますが、それを出さないようにという難しさはありましたか?
それはなかったです。僕自身、全然キラキラしていないので(笑)。
――共演の皆さんとの現場はどうですか?
いつもなら最初に本読みで皆さんとお会いするんですけど、今回は本読みがなくて、衣裳合わせをしてからの現場だったんです。みんながどんなキャラクターで来るのかというのが紙の資料でしか見てなかったところもあったので、そこは楽しみな感じでした。撮影初日も、施設に入って更生プログラムのコーディネーターにいろいろと説明を受けるだけで、みんなしゃべらないんです。朝から夜までずっと静かでした(笑)。だから、この人はどんなキャラクターなのかというのを、お互いに探っていたところはありました。
――実際に主演としてみんなに声がけしようとか、場の士気を高めようとかはありましたか?
いえ、僕はそんなキャラクターじゃないです(笑)。もちろん、そういう方にも憧れますし、素敵だなと思いますし、ついて行きたいと思います。ただ、やっぱり主演として作品を背負う覚悟はあるので、いい作品を作りたいとは常に思っています。だから、段取りとかの段階で、ここはもうちょっとこういうのがいいんじゃないかなというのを監督とすごく話し合って、いいものを絵に残そうということだけ考えてやっています。
――本作の物語の魅力や見どころを教えてください。
後半になるにつれてどんどん明かされていくものに、視聴者の皆さんが共感するのか、はたまた驚くのか、見てくれた人が更生プログラムへ一緒に参加して楽しんでくれるような感覚があると思っています。その展開もジェットコースターのようにすごく速いので、ぜひついて行ってほしいですし、そこが魅力です。
――撮影で印象的な出来事はありましたか?
更生プログラムで集まったメンバーが最初にそれぞれ自己紹介をしながら語るシーンですね。自分はこういう罪を犯してここに来ているという過程で、初めて声を聴き、こういう人物なんだというのが見えてくるシーンで、物語のスタートなのでやっぱり印象に残っています。
――草川さんとしては、一度失敗をして罪を犯した人には更生するチャンスは与えられるべきと思いますか?
台本を頂いた段階で、それは本作の大事なテーマだと思っていました。まずベースとして、当たり前ですけど犯罪は絶対にダメだなとは思います。この作品を通して一つの答えが出せるんじゃないかと考えていて、そこの期待感もあって現場に挑んでいるような感じもあります。
――作中で登場人物たちは施設で共同生活をしますが、ご自身は共同生活ができるタイプですか?
経験がないのでわからないですけど、1人の時間がちゃんとあるのであれば、できる気がします。自分の部屋があればできなくはない気がしますけど、憧れとかは全然ないですし、自分で率先してやりたいなとは思わないかな(笑)。
――超特急のメンバーと共同生活してみたいということも?
メンバーとは家族以上に一緒にいて、しょっちゅう会っているので、共同生活は勘弁してほしいです(笑)。
――ドラマのタイトルにちなんで、「善意」というような思いやりや優しさを感じて嬉しかったことはありますか?
9月末に僕のソロファンミーティングを開催しまして、MCを「原因は自分にある。」というグループの長野凌大くんがやってくれたんです。僕の後輩で、僕のことを昔から慕ってくれているんですけど、MCもすごく上手で、彼のおかげですごく盛り上がりました。だから、MCを引き受けてくれたこともすごく嬉しかったし、ありがたいなと思いましたね。本当にいい後輩です。
――逆に「地獄」というような、つらいことはありましたか?
最近、久しぶりに家にゴキブリが出たんですけど、地獄でした(笑)。勇気がなくてバンっと叩き潰すこともできずに、殺虫剤を取り出そうと思っていたら見失ってしまって、うわぁ……みたいな(笑)。最終的には見つけて撃退できたんですけど、久々に見るとやっぱりゾッとしますよね。あれは本当に地獄でした(笑)。
――最後に、読者・視聴者の方へのメッセージをお願いします。
この作品はどんどんと展開が速くて面白い作品になっていますので、更生プログラムに参加した人たちの過去や、そもそもこの更生プログラムとは何なのかというところもすごく楽しみにしてください。また、純粋に僕が演じる役柄も、現実世界で起こりうる役どころでもありますので、そういうのを見て、知ってほしいとすごく思います。そういうところも楽しみにしてほしいと思います。
――ありがとうございました!
ドラマ『地獄は善意で出来ている』は、10月16日(木) 深夜0時15分からカンテレ、深夜0時45分からフジテレビで放送開始。そして、カンテレ1話放送直後からFODにて1週間の先行配信がスタートします。罪を犯した者たちが招かれた更生プログラムは、救いか、それとも地獄のはじまりか。手に汗握るドラマを、FOD 1週間先行配信で誰よりも早くお楽しみください。
(取材・撮影・執筆:櫻井宏充)
Hair & Makeup:Mashino
Stylist:rina maruo
ドラマ『地獄は善意で出来ている』概要
タイトル | 『地獄は善意で出来ている』 |
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放送日時 | 10月16日(木)スタート 毎週木曜0時45分からフジテレビで放送 カンテレ1話放送直後からFODにて1週間の先行配信 |
キャスト | 草川拓弥 高野洸 渡邉美穂 吉田健悟 ・ 井頭愛海 細田善彦 |