小泉今日子、中井貴一W主演ドラマ『続・続・最後から二番目の恋』。古都・鎌倉を舞台に、小泉演じるテレビ局プロデューサーと、中井演じる鎌倉市役所で働く公務員の恋を描いたロマンチック＆ホームコメディの新シリーズが4月14日（月）にフジテレビで放送開始します。

2012年1月に第１期の連続ドラマ『最後から二番目の恋』、同年11月にスペシャル版として『最後から二番目の恋2012秋』、そして2014年に、第2期となる『続・最後から二番目の恋』が放送された本シリーズ。『続・続・最後から二番目の恋』はその11年後を描きます。

脚本は引き続き岡田惠和が担当。主要キャスト全員が“実年齢”に合わせて各キャラクターを演じきっており、大人の恋愛模様だけでなく人生の機微を描くドラマの世界感をよりクリアに体現していきます。

この記事では、小泉、中井ら演じる個性豊かなキャラクター達のこれまでを恋愛に焦点を当てて振り返りました。さまざまな恋愛と人間関係を築いてきた千明、和平たちが新シーズンでどんな物語を描いていくかに注目です。

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【吉野千明】恋愛経験豊富なバリキャリ女性の恋愛とは？

第１期：「天使」のような年下男子との恋

テレビ局で働くドラマのプロデューサー・千明（小泉）は、恋愛経験は豊富であるものの結婚は二の次で、仕事に強いプライドを持っていました。体調を崩したのを機に、独身仲間、荒木啓子（森口博子）、水野祥子（渡辺真起子）と冗談半分で約束していた、鎌倉の古民家に引っ越して3人で一緒に暮らす、という夢を実行しようとしますが、本気だと思っていなかった二人から約束を破棄されてしまいます。

すでに鎌倉にいい物件を見つけていたため、やけくそ気味に一人で引っ越すことに。隣には、和平（中井）らが住む長倉家がありました。長倉家で和平、自宅を改装しカフェを営む真平（坂口憲二）、真平の双子の姉で独特な言動が目立つ万理子（内田有紀）、超マイペースな長女・典子（飯島直子）と出会い、関係を深めていく千明。

和平とは些細なことでケンカばかりしている仲だが、なぜか自然とウマが合ってしまう不思議な関係。一方、真平とは、ネズミ騒動で助けられたことをきっかけに急接近。優しい言葉に心を動かされ、久しぶりのときめきを感じます。交際が始まると、千明は禁煙やファッションの変化など、自分でも驚くような“恋するモード”に。

誰にでも優しい“天使”な真平に不安を覚えながらも充実した日々を過ごしていましたが、ある日千明は自分が“真平という素敵な恋人が居るという状況をキープ”していることに気付きます。そんな自分が嫌になり、真平に別れを告げました。

第2期：元カレと向き合う“ポストイット事件”

現場を離れドラマ制作部副部長になった千明でしたが、急遽プロデューサーとしてドラマ制作に再び登板することになります。慌ただしい日々を送っていたある日、仕事がうまくいかず生活に困窮しているという元カレ・涼太（加瀬亮）が現れます。

涼太は脚本家で、同棲までしていた関係。ある日千明が帰宅すると玄関に「ごめん、無理」と書かれたポストイットが貼ってあり、涼太は姿を消していました。千明は住むところもない様子の涼太を自宅に受け入れ、そこで「ポストイット事件」の真相を聞きます。

すると、涼太は最初から好意ではなく脚本家になるために千明に近づいていたことが明らかに。ポストイットは実はもう一枚あり、そこには「もう騙せない 俺は最低です」と書かれていましたが、それが風に飛ばされてしまったそうです。

それを聞いて何とも言えない気持ちになった千明でしたが、涼太を自身が担当するドラマの脚本家を任せます。チャンスをあげる形になりましたが、出来上がった脚本はまったく面白くなく、プロとして「諦めるべき」と優しく伝えることに。再び別れることになりました。

新シーズンでは、ヒットシリーズを担当するゼネラルプロデューサーとなった千明。定年を控えた社員へのセミナーに参加し、「これからの人生＝セカンドライフ」について考えるようになります。

【長倉和平】女性運のない生真面目な堅物男性の恋愛とは？

第1期：積極的な母娘と“三角関係”

鎌倉市観光推進課の課長・和平は8年前に妻を事故で亡くしたシングルファーザー。「死んだ女房よりいい女なんていない」と語る和平でしたが、そこに大橋秀子（美保純）とのお見合いの話が舞い込みます。

母親がお見合いをすると知った娘がお見合いに“参戦”することに。その娘は部下・大橋知美（佐津川愛美）でした。秀子と知美はそれぞれ真面目で誠実な和平に惹かれ、和平と母娘の中で三角関係が生じてしまいます。

秀子とは彼女の希望で“恋愛っぽいこと”をする仲に進展、一方、母への嫉妬からアプローチが激しくなる知美とも休日に一緒に出かけ、平等に母娘と向き合いました。しかしある日、家族や千明の前で見せる和平の素顔を見た秀子から「好きな人ができました」と言われてしまいます。また、真平といい仲を築く知美を見かけた和平は「2人で会うのはやめよう」と告げます。純粋な上司と部下に戻り、“母娘との三角関係”は解消されました。

第2期：娘の彼氏の母親と“セフレを前提とした友だち”に

観光推進課課長に加え、世界遺産登録失敗の責任を負わされ秘書課課長を兼務することになった和平は、クセの強い市長・伊佐山良子（柴田理恵）の秘書として多忙な日々を送っています。そんな中、娘・えりな（白本彩奈）の彼氏の母・原田薫子（長谷川京子）と出会います。

薫子は異性の友だちに憧れを持っており、そのことを聞いた和平は友達に立候補。しかし、次第に薫子から妙なリクエストを受けることになり戸惑っていると、積極的かつ勝手に話を進めていく薫子と「セフレを前提とした友だち関係」へと進展。

千明との関係も考えた和平は、「セフレにはなれません」とはっきり断り純粋な友だちになりました。薫子のほかに、市長からも好意を向けられるなど、未亡人にばかり好意を寄せられるという特殊な女難体質を持っています。

新シーズンでは、地元鎌倉の“名物おじいちゃん・一条さんのひとり娘で、未亡人である女性・律子（石田ひかり）が登場。セカンドライフを生きるために、鎌倉観光協会の通訳のバイトに応募してきた律子と出会った和平は、彼女とどんな関係を築いていくのか。

【水谷典子】マイペースで自由奔放な専業主婦の恋愛とは？

第1期：夫に反抗して出会い系サイトで運命の相手と出会う？

長倉家の長女であり、和平の妹でもある典子は、マイペースで思いつきで行動する自由人。専業主婦でありながら、夫・広行（浅野和之）と息子に相手にされない日々に寂しさを感じ、実家に入り浸るようになります。

そんな中、広行が出会い系サイトを利用していることを知り激怒。勢いで自らもサイトに登録し、若い男性と知り合いますが、彼から母親の相談を受け、冷静さを取り戻します。

広行とは喧嘩の末に離婚。しかし、偶然同じ出会い系サイトで再会し、お互いの素性を知らずに惹かれ合っていたことが発覚。長年のすれ違いを経て、改めて夫婦としてやり直すことを決意します。

第2期：奔放すぎる水谷夫婦

典子は広行の浮気を疑い千明らに相談。その後自分で尾行し真相を突き止めようとしますが、それがきっかけでまた大きな喧嘩に発展。家を飛び出した典子は、千明の家にいた涼太に興味を持ち、腹いせに涼太と遊んでやろうと画策していました。

一方、広行は不動産会社の若い女性・詩織（中西美帆）に恋したことを和平らに相談。またひと悶着起こしついには家を出て行方不明になってしまいます。典子は再び憤りながらもシングルマザーとなった脚本家・栗山ハルカ（益若つばさ）の子守りをアルバイトで引き受けたことがきっかけで新たな生きがいを見つけます。

新シーズンでは息子がすでに独立しており、相変わらず奔放で行方知らず夫のことはすでに無関心。アプリの隙間バイトをしながら、自由気ままに日常を過ごしています。

【長倉万理子】人見知りで繊細、個性的な女性の恋愛とは？

第1期：千明とキス…双子と同じ人に恋をする

長倉家の次女で真平の双子の姉である万理子は極度の人見知りで、何気ない言葉に深く傷ついてしまう繊細な心の持ち主です。出会い系サイトに千明の写真を使って登録したことで、義兄・広行とのトラブルを招いたりと、意外な一面も。

ある日、千明とキスする夢を見て動揺する万理子は、酔って寝ぼけた千明から実際にキスされてしまい、自分の中の気持ちに気づきます。そして真平のもとへ行くと、その気持ちが千明に対する恋心ではないかと告白。真平と同じ人に恋してしまったのです。

その後千明から脚本家としての才能を見初められ、仕事に励んでいくことになります。そして失恋した真平に対して「私はまだ可能性があります」と宣言するなど、前向きに人生を歩んでいます。

第2期：千明の元カレに一目惚れ

万理子は脚本家として成長させようという千明の思いから新ドラマの脚本に参加することに。パートナーとして千明の元カレである涼太と組むことになった万理子は、涼太に一目惚れしてしまいます。

涼太と触れ合うと鼻血を出すほどの思いを抱えますが、千明のことも相変わらず好きなため板挟み状態になってしまいます。しかし涼太が辞退したことで、その気持ちに区切りが。今度は栗山ハルカとコンビを組むことになり、新たに目標もできて仕事にまい進することになります。

新シーズンでは千明専属の脚本家として活躍。順調なようですが、何か問題は起こるのでしょうか？

【長倉真平】自分より他人を優先する博愛主義な男性の恋愛とは？

第1期：本気になった“天使”の理想

長倉家の次男で万理子の双子の弟で、自宅を改装した「カフェナガクラ」の店長。明朗快活で料理など家事全般が得意、長倉家で“主夫”のような役割を果たしています。和平とは心を許せる親友のような間柄です。

「天使」を自称し、世界中の女性を幸せにするため一人の女性だけを愛さないようにしていると公言。実は深刻な病を抱えており、いつ倒れるかわからない状態にあるため特定の女性との深い交際が出来ずにいました。

家族にも秘密にするほど常に自分の感情を押し殺すように生きてきたこともあり、自由奔放な千明に強く惹かれ、心から愛するようになります。しかし、和平と千明のように言いたいことをお互いに言い合う関係性を好意的に見ていた真平は、千明から別れを告げられた時に素直に受け入れるのでした。

その後、初対面の時から衝突ばかりしていた知美と鎌倉ロケのリハーサルで恋人役になったことがきっかけで結ばれることに。

第2期：知美と結婚！墓前で両親に報告

知美と順調に交際していた真平だったが、結婚を控える中でも知美と関係を持てずにいました。知美の許しを得て再び“天使”に戻りますが、それが「セフレ問題」の原因に。

結婚の前日、千明から声を掛けられ自分が抱えている悩みを吐き出します。持病のことや両親の死後一家を支えるために苦労していた和平の姿を見てきたこともあり、自分は親になれないのではないかと思っていたのです。そして、その悩みによって知美と関係を持てずにいたことも明らかに。

千明に「未来を信じよう」と励まされ、決心がついた真平。その日和平ら長倉家の面々は知美を連れて墓参りに行きます。そこで真平は知美と共に墓前で結婚を報告。その後、長倉家を出て大橋家で知美・秀子母娘と同居生活を始めるようになりました。

新シーズンでは、父親になった真平の姿をより多く見ることができるのでしょうか。

ドラマ『続・続・最後から二番目の恋』概要