2025年4月より放送開始したフジテレビの春ドラマも、いよいよ最終章へ。『続・続・最後から二番目の恋』や『人事の人見』、『波うららかに、めおと日和』など、多くの感動や興奮、そして考察を呼んだ話題作のクライマックスを前に、各ドラマのこれまでの物語の振り返りと、絶対に見逃せない終盤の見どころをご紹介します。

地上波放送後にはFODで最新話まで配信中なので、最終回前のおさらいや、見逃してしまったあのシーンも、FODならいつでも楽しめます！

『続・続・最後から二番目の恋』（最終回：6月23日[月]放送予定）

古都・鎌倉を舞台に、テレビ局プロデューサーと鎌倉市役所で働く公務員の恋を描いた、ロマンチック＆ホームコメディ『最後から二番目の恋』の第3期。前作から11年の時を経て、59歳の千明（小泉今日子）と63歳になった和平（中井貴一）の相変わらずな距離感が繊細なタッチで描かれています。

これまでの振り返り：千明と和平、そして鎌倉の日常と新たな風

ドラマプロデューサーの吉野千明と定年延長で鎌倉市役所に勤め続ける長倉和平による、相変わらずのコミカルな言い合いは健在！物語は、千明が健康診断で医師・成瀬千次（三浦友和）と出会い、千明が彼の亡き妻に瓜二つであることから意識され始める一方で、和平も市長選への出馬を打診されるなど、それぞれに新たな人生の転機が訪れるところから動き出します。 第8話では、千明、和平、成瀬の「大人の三角関係」がSNSでも大きな話題となり、千明が二人の男性の間で揺れる心情が描かれました。 和平の「千明さんと一緒にいると楽しいんです」というストレートな言葉も飛び出し、今後の展開から目が離せません。

『続・続・最後から二番目の恋』ここが見逃せない！大人の三角関係の行方

最も注目されるのは、千明を巡る和平と成瀬医師の関係。 千明はどちらを選ぶのか、あるいは選ばないのか。 それぞれの誠実さや魅力が描かれる中で、彼女が最終的に出す答え、そして和平がそれに対してどう向き合うのかが最大の焦点です。 和平の市長選出馬の決断も、この関係に影響を与えるかもしれません。

『あなたを奪ったその日から』

北川景子が主演を務める月10ドラマ。娘を失った事故の真相を追いながらも自分の犯した罪に苦悩・葛藤し、それでも生きていくという、サスペンスフルな親子愛の物語。わが子を失った母親・紘海（北川景子）が、事故の発端となった惣菜店の社長・結城旭（大森南朋）に復讐するために、彼の次女・萌子（倉田瑛茉）を図らずも誘拐してしまい、そのまま自分の子として育てる姿が描かれています。

これまでの振り返り：復讐に燃える母の執念と、動き出す周囲の歯車

食品事故で愛娘を失った紘海（北川景子）。 その怒りと悲しみは、事故の原因を作った惣菜店社長・結城旭（大森南朋）への深い憎しみへと変わり、彼女を復讐へと駆り立てます。 紘海は旭の次女・萌子を誘拐し、亡き娘の名前「美海」と名付けて数年間、実の親子のように暮らしますが、ある問題をきっかけに再び旭への復讐心が燃え上がります。 紘海は旭の会社に潜入し、食品事故は「事故ではなく業務上過失致死」、つまり事件だと疑う週刊誌の記者・砂羽（仁村紗和）や、旭の部下として働く望月（筒井道隆）と出会い、旭の周辺事情をさらに深く知っていきます。

『あなたを奪ったその日から』ここが見逃せない！ “ 食品事故の全貌とは…”

10年前の食品事故は本当に単なる事故だったのか？それとも誰かの意図が介在した事件だったのか？ 紘海が旭の会社内部で掴む情報、砂羽の調査、そしてキーパーソン玖村（阿部亮平）の動きが交錯する中で、これまで隠されてきた事故の全貌が明らかになるでしょう。 旭自身も何かを隠しているのか、あるいは彼をも陥れようとする真の黒幕が存在するのか、その真相に注目です。

松田元太初の単独主演！『人事の人見』（最終回：6月17日[火]放送予定）

松田元太（Travis Japan）が初の単独主演を務め、ストレス社会に生きる全ての人へ贈る痛快オフィスエンターテイメント。古い体育会系気質の残る「日の出鉛筆」を舞台に、常識外れだが“人を見る目”は天才的な主人公・人見廉（松田）が、人事課の真野直己（前田敦子）らと共に、社内に蔓延る様々な問題を型破りな方法で解決していきます。

これまでの振り返り：型破りな人見が「日の出鉛筆」に変化をもたらす

海外から鳴り物入りで中途採用された人見廉（松田元太）。 おバカでピュア過ぎる人間で、常に型破りな言動で周りを振り回してしまうこともありますが、そのピュアな視点と「人を見る」という一点においては、他の誰にも真似できない驚異的な能力を発揮します。 社長のパワハラ疑惑、長時間労働、副業規定、男性育休などの問題を、そのユニークな視点で解決してきました。

『人事の人見』ここが見逃せない！「日の出鉛筆」の未来とは？

終盤では「日の出鉛筆」崩壊の危機に直面。 「社員が何を考えているのかわからない」と嘆き、昭和然とした考え方で炎上してしまった社長・小笠原（小野武彦）と、会社の古い体質を変えるために社長に物申す常務・里井（小日向文世）。 愛する会社を守るために対立構造となった二人の間で、人見がどんな動きを見せるのか、最後まで見逃せません。

『パラレル夫婦 死んだ“僕と妻”の真実』（最終回：6月17日[火]放送予定）

誰もが羨む仲良し夫婦だった幹太（伊野尾慧）となつめ（伊原六花）。しかし、なつめの不倫疑惑が浮上した矢先、二人はそれぞれのパラレルワールドで「一方が生き、一方が死ぬ」という衝撃的な運命に巻き込まれます。1日3分だけ許される「ミックス」という形で再会を果たした二人は、互いの世界の情報を交換しながら、自分たちを襲った事故の真相と、誰が何のためにこんな状況を作り出したのかという謎を追い始めます。

これまでの振り返り：さまざまな困難を乗り越え、絆を深める夫婦

1日3分だけ許される「ミックス」という形で再会を果たした幹太（伊野尾慧）となつめ（伊原六花）は、互いの世界の情報を交換しながら、自分たちを襲った事故の真相と、誰が何のためにこんな状況を作り出したのかという謎を追い始めます。 互いへの不信感や葛藤を抱えながらも、次第に絆を深めていく二人。 そして第9話では、なつめが妊娠していることが判明するも、幹太のことを想い伝えられずに苦悩するという、新たな試練が描かれました。

『パラレル夫婦 死んだ“僕と妻”の真実』ここが見逃せない！夫婦が下す“究極の選択”

なつめをこちらの世界へ連れ出す計画が始動するも、ミックスの時間は日に日に短くなっていきます。 このままでは再会すら叶わないかもしれない――。 危機が迫る中、幹太はある決意を胸に、なつめの母・楓を訪ねます。 タイムリミットが迫る中、幹太、なつめ、そして生まれてくる子を待ち受ける運命とは。

『Dr.アシュラ』（最終回：6月25日[水]放送予定）

命と最前線で向き合う救急科を舞台に、どんな急患も絶対に断らず、どんな手を使ってでも絶対に助けるスゴ腕のスーパー救命医・杏野朱羅（松本若菜）の活躍をノンストップで描く本作。朱羅と好対照なポンコツ研修医・薬師寺保（佐野晶哉）の成長も見どころの一つです。

これまでの振り返り：鬼神のごとき救命医・朱羅と成長する研修医・保の奮闘

どんな急患であろうと絶対に受け入れ、あらゆる手段を講じて命を救おうとするスーパー救命医・杏野朱羅（松本若菜）。 彼女の破天荒ながらも確かな腕と患者への深い想いは、徐々に周囲の医師や看護師たちにも影響を与えてきました。 特に、朱羅の下で指導を受ける研修医・薬師寺保（佐野晶哉）は、数々の現場を経験する中で医師として、人間として著しい成長を見せています。

『Dr.アシュラ』ここが見逃せない！朱羅の信念の原点

なぜ朱羅は、時に自らを犠牲にするかのように患者の命に執着するのか？ 第9話では、彼女が「アシュラ」と呼ばれるようになった背景が明かされる展開になるようです。 朱羅の過去がより鮮明に描かれ、彼女の強烈な信念の原点が明らかになるでしょう。

『波うららかに、めおと日和』（最終回：6月26日[木]放送予定）

西香はち原作人気コミックを芳根京子×本田響矢でドラマ化。昭和11年を舞台に、交際ゼロ日婚から始まる“新婚夫婦の甘酸っぱい時間”を丁寧に描いた、ハートフル昭和新婚ラブコメディです。恋愛に不慣れななつ美（芳根京子）と、海軍軍人の瀧昌（本田響矢）が、戸惑いながらも少しずつ“夫婦”という絆を深めていく姿に視聴者も釘付けになっています。

これまでの振り返り：不器用な二人が紡ぐ、昭和の“うぶキュン”新婚生活

親同士の取り決めで「交際ゼロ日」で祝言を挙げたなつ美（芳根京子）と瀧昌（本田響矢）。 恋愛経験のない二人の新婚生活は、ぎこちなさと初々しさでいっぱいです。 大きな転機となったのが第6話で、実は二人が結婚前に偶然出会っていたという「運命」が明らかになり、互いの想いを確かめ合った二人はついに初夜を迎えます。 この展開にはSNSでも「きゃーー！」「尊くて爆発」と大興奮の声が上がりました。

『波うららかに、めおと日和』ここが見逃せない！運命の夫婦が描く、愛と成長の物語

結婚前に出会っていたという「運命」を知り、より一層強く結ばれたなつ美と瀧昌。 終盤では、二人が夫婦としてさらに成長し、互いへの理解と愛情を深めていく姿が丁寧に描かれるでしょう。 新たに登場する人物との関わりを通して、なつ美と瀧昌の世界はさらに広がっていきそうです。

『ミッドナイト屋台～ラ・ボンノォ～』（最終回：6月14日[土]放送予定）

神山智洋（WEST.）と中村海人（Travis Japan）がW主演を務めるグルメドラマ。かつてフランスで将来を嘱望されたものの、ある出来事がきっかけで味覚を失ってしまった元フレンチシェフ・遠海翔太（神山）と、寺の息子で鋭い味覚と食への知識を持つがどこか頼りない僧侶・方丈輝元（中村海人）がバディを結成。夜の寺の境内で屋台「ラ・ボンノォ」を開き、「夜の寺の境内で、おもてなし。」をキャッチコピーに、訪れる客たちの疲れた胃袋と心を、極上の料理と温かい説法で満たしていきます。

これまでの振り返り：傷ついたシェフと僧侶、屋台で紡ぐ再生と絆の物語

味覚を失った元フレンチシェフ・遠海翔太（神山智洋）と、鋭い味覚を持つ僧侶・方丈輝元（中村海人）が夜の寺の境内に屋台「ラ・ボンノォ」を開店。 様々な悩みを抱えた客たちが訪れ、翔太は輝元の舌を頼りに、客の心に寄り添った料理を懸命に作り上げ、輝元は仏の教えを交えた温かい言葉で客の背中を押してきました。 第9話では、翔太をパリのレストランのシェフにスカウトしようと、個人投資家の矢島（金子ノブアキ）が現れ、翔太の心は大きく揺れ動きます。

『ミッドナイト屋台～ラ・ボンノォ～』ここが見逃せない！翔太の決断、輝元の成長

回復した味覚と共に、再び料理への情熱を取り戻した翔太。 パリのレストランからのスカウトという大きなチャンスを前に、彼はどのような決断を下すのでしょうか。 かつての夢を追い求めるのか、それとも輝元と共に築き上げてきた屋台「ラ・ボンノォ」で、人々の心に寄り添う料理を作り続ける道を選ぶのか。 彼の料理人としての矜持と、輝元との絆が試される局面です。