フジテレビ系で放送中のドラマ『東京P.D. 警視庁広報2係』。本作は、犯人逮捕の現場ではなく、記者会見やメディア対応を行う「警視庁広報課」を舞台にした社会派ドラマです。主演はデビュー15周年を迎える福士蒼汰。そして彼の上司役として初共演を果たすのが緒形直人。第3話まで放送された現在のストーリーを振り返りつつ、FODで配信中の過去作から二人の俳優としての魅力に迫りながら、見どころなどをご紹介します。
【福士蒼汰】「動」から「静」へ。葛藤する刑事をリアルに体現

主人公・今泉麟太郎を演じる福士蒼汰といえば、抜群の身体能力とアクションで視聴者を魅了してきました。FODでも配信中のデビュー作『仮面ライダーフォーゼ』(2011年)で見せた青春全開のエネルギーはもちろん、映画『図書館戦争』シリーズでのストイックかつ俊敏な戦闘シーン、そしてドラマ『アバランチ』で演じたダークな正義を執行するアウトローな姿……。
長い手足を活かしたダイナミックなアクションと、「誰かを守るために傷つくことを恐れない」ヒーロー像が印象的。これらの過去作を改めて見返すと、彼の持つ“動”の魅力の凄まじさを再確認できるはずです。
『東京P.D.』で福士が演じるのは、念願だった捜査一課ではなく「広報課」へ異動させられた刑事。当初は現場に行けないもどかしさを抱えていましたが、第3話では黙々とデスクワークをこなし、広報課の仕事に順順応し始めた姿が描かれました。
今作の福士蒼汰の魅力は、これまでの「強くてカッコいいヒーロー」という殻を破り、「組織の中で悩み、葛藤する等身大の30代」を丁寧に演じている点。アクションを封印し、言葉と表情だけで焦りや怒りを表現するその姿からは、俳優としてのキャリアを重ねた今の彼だからこその説得力が感じられます。
+ 福士蒼汰 FOD配信中作品一覧
- 東京P.D. 警視庁広報2係
- 海の上の診療所
- 好きっていいなよ。
- モンタージュ 三億円事件奇譚
- アバランチ
- スターマン・この星の恋
- 旅猫リポート
- 仮面ライダーフォーゼ
- ストロボ・エッジ
- ザ・ファブル
- 図書館戦争 THE LAST MISSION
- ぼくは明日、昨日のきみとデートする
- 神さまの言うとおり
- 図書館戦争
- ちょっと今から仕事やめてくる
- ラプラスの魔女
- 湖の女たち
- 仮面ライダーフォーゼ スペシャル
- 曇天に笑う
- イン・ザ・ヒーロー
- 仮面ライダーフォーゼ FS
- 江ノ島プリズム
- BLEACH
- フォーゼ THE MOVIE
- カイジ ファイナルゲーム
- ぼくが処刑される未来
- 平成ジェネレーションズFINAL
- スーパーヒーロー大戦
- THE HEAD Season 2
- フォーゼ&オーズ MOVIE大戦
- ウィザード&フォーゼ MOVIE大戦
【緒形直人】ただの上司ではない?“昼行灯”と“切れ者”を行き来する圧倒的存在感

そんな血気盛んな主人公を受け止めるのが、広報課2係の係長・安藤直司を演じる緒形直人です。緒形直人の原点を知るなら、国民的ドラマ『北の国から』シリーズは外せません。純朴で繊細な青年の成長と苦悩を演じたその姿は、今も多くの人の心に残っています。
そして近年の出演作では、その表現力にさらなる深みが加わっています。映画『64-ロクヨン-』では、過去の未解決事件を模した手口で娘を誘拐される父親役を好演。犯人に翻弄され、追い込まれていく男の焦燥をリアルに体現し、確かな存在感を示しました。一方で映画『Fukushima 50』では、福島第一原発の発電班長・野尻役として出演。全電源喪失という緊迫した状況下、中央制御室で計器を確認し続け、現場を支える実直なプロフェッショナルを演じきりました。
「悲劇の父親」から「現場を支える技術者」まで。幅広く演じ分けるその実力が、本作『東京P.D.』での安藤というキャラクターに深みを与えています。一見すると「飲み会好きで事なかれ主義」のようですが、実は元捜査一課の敏腕刑事というバックボーンの持ち主。第2話では、警察上層部との会議で声を荒らげることなく静かに核心を突くシーンも見られました。 普段の穏やかな表情と、ふと見せる鋭い眼光。この「緩急」こそが緒形直人の魅力であり、ドラマ全体にいい緊張感を与えています。
第3話では、「被害者の実名公表」に難色を示す捜査一課長に対し、「記者の取材も捜査進展の一助になる」と真っ向から反論。
普段の穏やかな表情から一転、刑事としての鋭い眼光を見せたこのシーンは、まさに緒形直人の真骨頂である「静かなる迫力」が凝縮されていました。
+ 緒形直人 FOD配信中作品一覧
第3話で急展開! 被害者の「実名報道」と「真犯人の謎」
物語は第3話で大きな動きを見せました。 きっかけは女性の失踪事件。防犯カメラや位置情報から、一緒にいた男・川畑礼介(猪俣周杜)が逮捕され、山中からは女性を含む計5人の遺体が発見されるという凄惨な事件へと発展します。
この事件で焦点となったのが「実名報道の是非」です。 被害者に未成年が含まれていたことから実名公表を渋る捜査一課と、捜査のために公表すべきと主張する広報課・安藤の対立。そして、マスコミ各社が報道のあり方を問われる中、YBXテレビの記者・稲田(金子ノブアキ)が実名報道に踏み切るという、現代社会にも通じるリアルでヒリヒリするようなメディア戦が描かれました。
しかし、物語はここで終わりません。逮捕された川畑は、現場検証で衝撃の告白をします。「やったのは遺棄だけだ」 彼は殺害を否認したのです。果たして彼は嘘をついているのか、それとも真犯人は別にいるのか――?
海外ドラマの手法「ライターズルーム方式(チーム脚本)」を取り入れた本作ならではの、二転三転するスピーディーな展開から目が離せません。
FODなら第1話から見逃し配信中!
話題の『東京P.D. 警視庁広報2係』は、FODで見逃し配信中です。まだ見ていない方も、第1話から一気に追いつくことができます。さらに、本作は地上波放送終了後にSeason2がFOD独占配信されることも決定しています。放送の待ち時間には、二人の過去の出演作もFODでチェックしてみてはいかがでしょうか。
『東京P.D. 警視庁広報2係』(C)フジテレビ/共同テレビ
『アバランチ』(C)カンテレ/トライストーン・ピクチャーズ
『北の国から’89帰郷』写真提供 フジテレビ