元祖、日本版、トムとジェリーとの共演も!シャーロック・ホームズ作品5選

世界で最も有名な探偵シャーロック・ホームズ。イギリスの作家アーサー・コナン・ドイルによって1880年代後半に生まれたこのキャラクターは、当時の読者から絶大な支持を受け、作中で死んだ際には抗議の手紙が殺到したことから数年後に生還を果たした。誕生からおよそ140年が経った今も人々の心を捉え、映画やドラマ、アニメ、舞台、漫画や小説など様々な形でホームズのストーリーやキャラクターたちが生き続けている。そんなホームズの世界が味わえるFODで配信中の作品をご紹介しよう。

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『シャーロック』(2019年)

 
『シャーロック』(2019年)キービジュアル
 
2019年に放送された月9ドラマで、ディーン・フジオカがホームズに当たる犯罪コンサルタントを演じる。ベネディクト・カンバーバッチが主演したホームズドラマをかなり彷彿とさせる作品で、現代(令和)の東京を舞台に、“ホームズ”
獅子雄(ディーン・フジオカ)が“ワトソン”若宮(岩田剛典)とともに様々な謎を解き明かす。ホームズの口の悪さや変装、ヴァイオリンなどの特徴を盛り込み、事件も原作小説へのオマージュと思われる要素が確認できる。
 
目新しいのが、第1話の事件現場を病院とすることで、そこに勤務する若宮が事件関係者として“ホームズ”と知り合うところ。彼がその後、“ホームズ”の助手としてともに捜査するようになる流れも、事件と絡めてうまく説明している。
 
なお、ドラマシリーズの3年後には映画版(『バスカヴィル家の犬 シャーロック劇場版』)も作られた。ドラマのキャストが再び集結し、ホームズの事件の中でも特に有名な「バスカヴィル家の犬」をもとにした謎が綴られている。
 

作品名
シャーロック
バスカヴィル家の犬 シャーロック劇場版

 

『シャーロック・ホームズ 死の真珠』(1944年)

 
『シャーロック・ホームズ 死の真珠』(1944年)キービジュアル
 
ホームズ作品としてぜひ押さえておきたいのが、元祖ホームズ俳優と言われるベイジル・ラスボーンの主演シリーズ. アカデミー賞に2度ノミネートされるような名優だったベイジルは、1930年代から10本以上の作品でこの名探偵に扮しており、ワトソン役のナイジェル・ブルースとの名コンビで知られた。
 
ベイジル版のホームズは、外見的な特徴が一致しているのはもちろん、変装の名人だったりやや芝居がかった振る舞いだったりといった、原作小説にあるホームズの内面の要素もちゃんと踏襲している。
 
そんなベイジルによるホームズ作の一つである『シャーロック・ホームズ 死の真珠』は、「六つのナポレオン」を大胆に脚色した作品で、原作とは逆の方向からアプローチしているところが面白い。
 

作品名
シャーロック・ホームズ 死の真珠

 

『シャーロック・ホームズ』(2009年)

 
21世紀に入ってからのホームズ俳優の一人として有名なのが、ロバート・ダウニー・Jr。彼は2008年の『アイアンマン』に主演して世界的なブレイクを果たした直後に名探偵役に挑戦したが、歴代のホームズ俳優の多くと異なりイギリス人ではない(アメリカ人)からか、かなり型破りなホームズを演じている。
 
青年時代のホームズが主人公の新作『ヤング・シャーロック ~オックスフォード事件簿~』でもメガホンを取ったガイ・リッチーが監督を務める本作のホームズは、登場早々に派手なアクションを披露、そして己の才能を自慢するところからも、ロバートが『アイアンマン』シリーズで演じたトニー・スタークと重なる部分が多い。とはいえ、ホームズ持ち前の推理力を発揮するところもきちんと盛り込まれている。ワトソン役のジュード・ロウとのバディ感が強いのも見どころの一つだ。
 
本作のヒットを受けて2年後に続編『シャーロック・ホームズ シャドウ ゲーム』が作られたが、実はそれから10年以上の時を経て3作目が進行中との噂も。ホームズ役のロバートも「3作目を世に送り出したいと切に願っている」と2025年秋に発言しており、実現することを期待したい。
 

作品名
シャーロック・ホームズ
シャーロック・ホームズ シャドウ ゲーム

 

『ヤング・シャーロック・ホームズ』(1985年)

 
スティーヴン・スピルバーグ製作総指揮×クリス・コロンバス脚本で贈る、10代のホームズが主人公のアドベンチャー作品。連続殺人事件を捜査するくだりもあるものの、同時期にスピルバーグが手掛けていた『インディ・ジョーンズ』シリーズにより似た雰囲気だ。
 
大人になってから知り合うはずのホームズとワトソンが学友になるなど、原作小説から大きく変わっているが、ホームズとワトソンのほかにハーマイオニー的なキャラクターが登場することもあり、コロンバスがのちに携わる『ハリー・ポッター』シリーズのような気分で楽しめる。
 
コロンバスは本作のホームズ像について、アーサー・コナン・ドイルの書いたホームズがいかに生まれたのかを自分なりに解釈した結果だと説明しており、新たなホームズ像として興味深い。
 

作品名
ヤング・シャーロック・ホームズ

 

『トムとジェリー シャーロック・ホームズ』(2010年)

 
長年愛されるアニメシリーズ『トムとジェリー』がシャーロック・ホームズの世界とクロスオーバー。「赤毛連盟」のトリックを盛り込みつつ、宝石の盗難や歌姫への脅迫の裏に隠された陰謀にホームズとワトソン、そしてトムとジェリーが挑む。
 
ジェリーはホームズとワトソンの部屋に間借り(?)している関係で、彼らの捜査を手伝うことに. とはいえ、何かとすぐトムと騒ぎになってしまい、ホームズのヴァイオリンを壊したりもするものの、時には二人の喧嘩がきっかけで手がかりが見つかることも。
 
声優が豪華で、字幕版には『キャバレー』のマイケル・ヨーク、『ロード・オブ・ザ・リング』シリーズのジョン・リス=デイヴィス、『時計じかけのオレンジ』のマルコム・マクダウェルというイギリスの実力派俳優たちが参加。
 
トムとジェリーはほかにも有名な作品の数々とコラボしており、オズの魔法使いや宝島、くるみ割り人形、ロビン・フッド、ワイルド・スピードなどの世界にもお邪魔している。

作品名
トムとジェリー シャーロック・ホームズ

また、映像作品だけでなく漫画や雑誌も楽しむことができるFODでは、ホームズに関する書籍も発売中。延原謙の名訳で味わえるコナン・ドイルの原作小説『シャーロック・ホームズの冒険』
はもちろん、コナン・ドイル財団から公式作品として公認された「シャーロック・ホームズ 絹の家」と「モリアーティ」、「催眠」や「千里眼」で知られる人気作家、松岡圭祐によるパスティーシュ「シャーロック・ホームズ対伊藤博文」シリーズ、タイムトリップものの「シャーロック・ホームズを読んだことのない俺、目が覚めたらコナン・ドイルでした」、日本を舞台にした漫画版「ワトソンの陰謀~シャーロック・ホームズ異聞~」など、多種多様なラインナップが揃う。
 
(文・海外ドラマNAVI)
 
『シャーロック』(C)フジテレビ
『シャーロック・ホームズ 死の真珠』(C)Braintrust
『シャーロック・ホームズ』(C) 2009 Village Roadshow
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