あの名作が海を越えた! 韓国リメイクもされた日本の傑作ドラマ4選

2026年3月よりPrime Videoにて配信が始まった韓国ドラマ『セイレーンのキス』が話題を呼んでいますが、実はこの作品、1999年に大ヒットした日本のサスペンスドラマ『氷の世界』の公式リメイクなのです。
 
近年、日本の名作ドラマが韓国でリメイクされるケースが増えています。そこで今回はFODで配信されている、韓国でリメイクされるほどの人気を誇る日本の傑作ドラマ4作品をピックアップ。オリジナル版の圧倒的な面白さと色褪せない魅力をご紹介します。
 

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『氷の世界』

 
1999年にフジテレビの月9枠で放送された、竹野内豊と松嶋菜々子を主演に迎え、野沢尚のオリジナル脚本で愛と疑念を描いた極上のラブサスペンスドラマ。
 
物語は、外資系保険会社の調査員である廣川英器が教師の転落死を調査するうち、被害者の同僚・江木塔子に連続保険金殺人の疑いが浮かび上がるところから始まります。彼女の婚約者たちも次々と不審死を遂げており、英器は彼女を疑いながらも、そのミステリアスな魅力に次第に強く惹かれていきます。
 
当時の月9といえば王道のラブストーリーが主流でしたが、本作は「この女性は本当に連続殺人犯なのか」というサスペンス要素を軸に展開。愛する相手を信じたい気持ちと、決して消えることのない不信感が同時に存在する、ヒリヒリとした独特の緊張感が視聴者を釘付けにしました。
 
冒頭でも触れたとおり、韓国では『セイレーンのキス』(パク・ミニョン主演)としてリメイク。ヒロインの職業が美術オークションの競売士に変更され、サスペンス要素に加え、現代人のトラウマや心の傷の癒やしといったヒューマンドラマの側面が強調されています。
 

 

『コンフィデンスマンJP』

『コンフィデンスマンJP』代表カット

2018年にフジテレビで放送された、長澤まさみ・東出昌大・小日向文世が演じる3人の信用詐欺師の活躍を描く、古沢良太オリジナル脚本の痛快エンターテインメントコメディー。
 
天才的な頭脳を持つダー子、お人好しのボクちゃん、百戦錬磨のリチャードという3人のコンフィデンスマン(信用詐欺師)が、金融、不動産、芸能界などさまざまな業界で悪事を働く金の亡者たちから、奇想天外な計画と変装を駆使して大金を騙し取ります。
 
本作の最大の魅力は、視聴者すらも欺く二転三転する見事なプロットと、悪党たちを華麗に成敗する圧倒的な爽快感です。長澤まさみの突き抜けた演技力や、古沢良太ならではの散りばめられた伏線回収が見事に決まり、のちに映画化もされる大ヒットシリーズへと成長しました。「目に見えるものが真実とは限らない」というテーマの通り、毎回訪れる大どんでん返しは必見です。
 
韓国では、2025年に『コンフィデンスマンKR』(パク・ミニョン主演)としてリメイク。日本版のコメディ路線とは異なり、「なぜ騙すのか」という動機に焦点を当てた、社会の腐敗をえぐるノワール感漂う復讐サスペンスへとトーンを変えています。

 

『空から降る一億の星』

『空から降る一億の星』代表カット

2002年にフジテレビで放送された、明石家さんまと木村拓哉という豪華ダブル主演で大きな話題を呼んだ、北川悦吏子脚本による衝撃のラブサスペンス。
 
過去の事件に傷を抱える独身刑事・堂島完三と、記憶を失い女性の心をゲームのように操る見習いコック・片瀬涼を中心に物語が展開。完三の妹である優子(深津絵里)が、危険な男である涼に惹かれていく中、彼らには避けがたい悲劇的な宿命が待ち受けています。
 
当時のトレンディドラマの常識を打ち破る、殺人や洗脳といったダークで虚無的な世界観が描かれました。人を愛することを知らない怪物が初めて見つけた愛と、終盤で明かされる近親愛というタブー、そして究極のバッドエンドとも言える衝撃的な結末は、今もなお伝説のドラマとして語り継がれています。
 
韓国では、2018年にソ・イングク主演でリメイク。主人公の職業がクラフトビール醸造所の職員に変更されたほか、孤独な怪物の再生と救済というテーマに大きくアレンジされています。

 

『最高の離婚』

『最高の離婚』代表カット

2013年にフジテレビの木曜劇場枠で放送された、瑛太をはじめとする豪華キャストで30代男女の等身大の結婚観を描いた、坂元裕二脚本のラブ&ホームコメディです。
 
神経質で理屈っぽい夫・濱崎光生(瑛太)とガサツな妻・結夏(尾野真千子)、そして光生の元恋人・上原灯里(真木よう子)とその夫・諒(綾野剛)という、2組の夫婦の奇妙な四角関係を描きました。
 
「結婚って、人が自ら作った最もつらい病気だと思いますね」「女は好きになると許す。男は好きになると許さなくなる」など、登場人物たちが交わすユーモアと毒気のある膨大な名台詞の数々が最大の魅力です。円満な家庭という概念を解体し、些細な日常の出来事を通したリアルなすれ違いやコミュニケーションの難しさを緻密な心理描写で描き、多くの視聴者の共感を呼びました。
 
韓国では、『最高の離婚~Sweet Love~』のタイトルで、2018年にチャ・テヒョン、ペ・ドゥナを主演にリメイク。日本版を踏襲しつつも、主人公たちの家族や親族の背景をより詳細に描き、かつての夢を追うといった自己実現のテーマを盛り込むことで作品世界に広がりを持たせています。

 
サスペンスからコメディまで、ジャンルは違えどどの作品も日本のドラマ史に残る名作ばかりです。オリジナル版が持つ圧倒的な面白さや深い人間ドラマを味わいつつ、韓国版でどのような再解釈がなされているのか、その違いに注目してみるのも新しい楽しみ方かもしれません。
 
(文・海外ドラマNAVI)
 
credit:『氷の世界』(C)フジテレビ/『コンフィデンスマンJP』(C)フジテレビ/『空から降る一億の星』(C)フジテレビ/『最高の離婚』(C)フジテレビ