新人離れした“ナノっぷり”に驚愕!ドラマ『転校生ナノ』堤幸彦監督×主演・仲島有彩インタビュー

タイの大ヒットドラマを日本版としてリメイクした『転校生ナノ』。エピソードごとに学校が変わり、さまざまな人間の欲望や闇をあぶり出していくオムニバス形式の本作で、episode1のメガホンを取った堤幸彦監督と、謎多き転校生・ナノを演じた主演の仲島有彩に撮影の裏側を伺いました。

新人離れした堂々たる“ナノっぷり”

――第1話ということで、ナノというキャラクターや仲島さんの魅力を印象づける必要があったかと思います。演出で意識されたことは何でしょうか?

堤監督:元がある作品ですから、私は元のタイ版の1話と同じように作りました。もちろん日本的なアレンジは色々やりましたけど、とにかく仲島さんがナノの怖さや強さを体現してくれるかどうか。最初はすごく期待もして、心配もしていましたが、全く杞憂に終わりました。とても良かったと思っています。

――公式コメントでも「仲島さんのナノっぷりは特筆すべきこと」と絶賛されていましたね。

堤監督:あまり内面は見せない方ですが、物怖じしないんですよ。最初にお会いした時から堂々とされていて、それがとてもナノっぽくて。安心感を持って現場に臨めました。元のナノがどんな経歴の方か存じ上げませんが、「十分戦えるな」と最初にお会いした時に分かりましたね。

――第1話は先生に対して圧をかけるようなナノが印象的でした。お芝居をされてみていかがでしたか?

仲島:私が一番印象に残っているのは、「コイントスをしましょう」というシーンです。私、コイントスが全然できなくて焦っていたんですけど(笑)、あれが私にとっての最後に撮影したシーンで、集大成としてナノを見せられたらなとずっと思っていたんです。ナノは軸がブレないようにしつつも、相手がどれだけひどい人間かが分かってくるにつれて少し怒りも入り混じってくる。その姿を見せられたので一番印象に残っています。

堤監督:本当は普通にトスしてパッと取る予定だったんだけど、ポーンって当たっちゃって。それが面白かったからそのまま使って「そこで笑え」と演出したんです。

――最後に高笑いするシーンもありましたが、あの笑いは難しかったですか?

仲島:オリジナルのナノの笑い方が本当に狂気じみていて、60回ぐらい見て研究したんです。でもいざ撮影が始まったら吹っ飛んでしまって、今起きている状況を楽しもうと思って出た笑いでした。

堤監督:全然タイ版に負けてなかった。

――ナノが友達と話すシーンなど、少し彼女の内面が見えるようなシーンもありましたね。

堤監督:そういう虚無なセリフは、あえてトーンを変えずに一本調子で話す方が逆に一番怖いんじゃないかと思って、そういう風にやってもらいました。淡々としゃべっているだけで十分怖いですよね。怖いけど、ちょっと内なるものが出ているというか。

仲島:詩織と廊下で何気ない会話をしている時は、純粋に友達だと思って会話をしていて。最後に屋上のシーンでは、詩織には答えを与えずに選択肢を与えて考えさせるという意味で、他のナノとは違ったアプローチを心掛けました。

堤監督:(感心したように)考えてるねぇ(笑)。そこがすごいなと思って。

ドラマ『転校生ナノ』ep.1場面写真

実は最後の撮影だったepisode1

――日本的なアレンジをされたとのことですが、具体的にどういったところでしょうか?

堤監督:色彩ですね。タイのあの湿気が多い感じは出そうとしても出せないので、そこは振り切って日本の空気感を出すように色調整をしました。演技にしても、日本のドラマらしくライトな感じで見せておいて、後で見るとちょっとゾッとするような、説明を多くしすぎない見せ方を心がけました。他の監督の回も「どこでナノは糸を引いているのか分からない」心理的な作品がいっぱいあって、いいシリーズだなと思っています。総じて、タイ版のストーリーをトレースしたとしても、日本的なものになっていると思います。

――今回、この第1話が最後の撮影になったそうですね。

堤監督:先発ピッチャーで球を投げましたと言いたかったんですが、残念ながら私がインフルエンザになりまして(笑)。皆さんに平謝りして最後に回してもらったんです。結果的に彼女のお芝居も熟し切ったところだったので良かったですね。

――仲島さんから見て、第1話の面白さはどういうところでしょうか?

仲島:1話は視聴者の方が初めて見る回なので、言葉を語らずとも「ナノってどんな存在なんだろう」と分かってもらえる工夫がいっぱいされている回だと思います。淡々と話すナノやゲラゲラ笑うナノなど、様々なナノの要素が一番散りばめられているのが1話だなと思っています。

――今回お仕事をされて、仲島さんの今後の可能性についてどう感じられましたか?またどんな役をやってもらいたいですか?

堤監督:ほとんどNGを出さなかったよね。間合いや目線が非常に重要な役ですが、それも全部わかっているなと。軽い段取りをして「もういいから撮ろう」という感じになれて、とてもやりやすかったです。次にやるとしたら、年相応に見えて、実はそうではない秘密を持っている人をやってほしいですね。二面性や裏みたいなものを出せる役。あとは、最近縁があるんですがフィギュアスケートの役ですね。

仲島:実はNGを出してしまったところが一つありました。ドライアイなので、ナノがずっと目を見開いて笑っているシーンで耐えられなくて、涙が出ちゃってNGを出しました。あと実は私、高いところがそんなに得意ではなくて…。屋上のシーンとか、NGを出したらいけないと思って、スタッフの方の手を握りながらずっとビクビクしていました(笑)。スタッフの方に助けていただきました。

堤監督:(驚いて)嘘だ、言ってよー!1ミリも分からなかった。モニターを見ていたけど、普通にしゃべっていてそれを見せないっていう意味ではやっぱりすごいですね。申し訳ございません(笑)。

――最後に、視聴者の方へメッセージをお願いします。

仲島:全ての話に、普段の生活でも共通している部分が絶対にあると思うので、全話を見て、どれが自分に当てはまるのかを探してほしいなと思っています。

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ドラマ『転校生ナノ』の配信はいつから?

タイトル 『転校生ナノ』(全6話)
配信 FODにて4月24日(金)20時より独占配信開始
4月24日(金)episode1〜3 配信
※episode1無料
4月27日(月)episode4 配信
4月30日(木)episode5 配信
5月3日(日・祝)episode6 配信
※配信日時は予告なく変更になる場合があります。
出演 ナノ:仲島有彩
episode1:八神蓮/日山和子/真行寺君枝
episode2:百瀬拓実/朝日奈まお
episode3:ハリン
episode4:安達祐実/田中幸太朗
episode5:田牧そら
episode6:西山蓮都/中島ひろ子
スタッフ episode1監督:堤幸彦 脚本:平一紘
episode2.4 監督:熊切和嘉 脚本:浪子想
episode3.5 脚本・監督:Yoo Youngseon
episode6 脚本・監督:畑中みゆき
プロデュース:保原賢一郎/田上向日葵
プロデューサー:Yun Minyoung(NJcreation)/谷崎洋志(NJcreation)
制作協力:NJcreation 制作著作:フジテレビ
URL https://fod.fujitv.co.jp/title/811m(配信ページ)
https://youtu.be/B8BxEe_E4cg(予告映像)
https://www.fujitv.co.jp/nanno/(公式サイト)
https://x.com/fujitvplus(FOD公式X)
https://www.instagram.com/fod_official/(FOD公式Instagram)

Credit:『転校生ナノ』(C)GMM Grammy PCL/フジテレビ