2026年9月3日に放送されたドラマ『ラストノート』第9話。ついに結ばれ、地図アプリで「一緒に行きたい場所」のピンを立てるなど、甘く穏やかな未来を描き始めた葵(内田有紀)と澄晴(寺西拓人)。しかし、澄晴の父・眞澄(佐々木蔵之介)が倒れたことをきっかけに、二人の運命は再び大きく引き裂かれることになります。
愛する人の幸せを願うからこそ、自らが悪者になって身を引く葵の哀しすぎる決断と、澄晴が父に語った「究極の愛の形」に涙腺が崩壊した第9話のハイライトを振り返ります。
死期が近づく父の愛と葵の決意
澄晴がプロの画家への登竜門であるコンペへの挑戦を決め、葵の嗅覚も回復の兆しを見せるなど、ようやく二人の人生が前へ進み始めていました。
そんな中、死期が近づく澄晴の父・眞澄はホスピス病棟に入院していました。そのことを知った葵は見舞いに訪れ、眞澄から余命が残り1ヶ月しかないことを聞かされます。20歳も年上の葵では、いずれ澄晴を一人ぼっちにしてしまう。「愛する家族に囲まれて年をとっていく幸せな人生を歩んでほしい」という親としての切実な願いを突きつけられ、葵は静かに身を引く決意を固めるのでした。
そして葵は澄晴に突然の別れを切り出します。
「正直無理してたの、スバルくんに合わせるの。現実問題、ハンバーガーよりもお茶漬けの方がいいし。夜は眠くなるし」
「行きたいとこ全然違うから。はっきり分かったの、もう無理だなって」
必死に「いくらでも合わせるから!」とすがりつく澄晴に対し、葵は「元夫と復縁して大阪で暮らす」という決定的な嘘をつき、彼を冷たく突き放します。少し前まで、地図アプリに一緒に行きたい場所のピンを立てて無邪気に笑い合っていた二人の姿とのコントラストがあまりにも残酷で、自分の心を殺して嘘をつき通す葵の痛切な表情に胸が締め付けられるシーンでした。
眞澄と澄晴がついに和解!父から息子へ最後に送った言葉とは
後日、眞澄が入院していることを知っていた優子(坂井真紀)もお見舞いに訪れ、弱気な眞澄を前にしてポツリと本音をこぼします。長年親の介護に縛られていた優子は、「私、お父さんに『ありがとう』って言ってもらいたかった。そう言ってもらえたら救われたのに」と、自身の心残りを吐露。親を見送る子の切実な思いを語る優子の言葉は、意固地になっていた眞澄の心を静かに揺さぶりました。
そして、その後再び訪れた葵から、澄晴と別れたことと澄晴と向き合うべきだということを伝えられた眞澄は、ついに決心することになりました。
最後の連絡のつもりで電話をかけた眞澄。そんな父からの電話で余命が残り1ヶ月だと知らされた澄晴は、親友・龍太(草川拓弥)の言葉に押され病院へ駆けつけました。長年憎み合ってきた父に対し、「ちゃんと理解したい。親父のこと」と不器用に歩み寄る澄晴。そんな息子を前に、眞澄はついに自らの口で、葵に別れを頼み込んだことを打ち明けたのです。
「みんないなくなって、一人残されるお前が心配で……」と本音を吐露する父に対し、澄晴が返した言葉は、彼の葵への愛がいかに深く、揺るぎないものであるかを証明するものでした。
「母さんはいるだろ?死んだら消えると思う?……父さんも俺の中から消えない。葵さんも同じ。一生俺の中に残り続ける特別な人なんだ。だから一人で見送ることになっても、葵さんと生きた時間を抱えて俺は何年でも生きていける。それが俺にとっての幸せなんだ」
この言葉を聞き、己の価値観で息子の幸せを決めつけていたことに気づいた眞澄。「最後の最後まで……本当にすまなかった」と涙ながらに謝罪する父と、それを受け入れる澄晴。そして眞澄は思い出のオレンジジュースの缶を澄晴に渡し、思い出の味と眞澄の愛に泣く澄晴に「がんばれ」と言言葉を贈ります。長年歪んだ関係だった親子は、最初で最後の心からの和解を果たしたのです。
今後の注目ポイント:澄晴は葵を取り戻せるのか?
第9話では、莉奈(桜井日奈子)の成長も印象的でした。先日葵の会社に来てまで啖呵を切った莉奈ですが、「50歳の私じゃ彼の未来を背負えなかった」と自嘲する葵に対し、「違う。あなたは澄晴の可能性を広げられる人だよ」とその影響力を認め、心からの感謝を伝えます。かつての恋のライバルもまた、二人の愛の深さに触れて少しずつ変化を見せています。
「俺、取り返すから。大切なもの全部」
父にそう誓い、葵のもとへ向かう決意を固めた澄晴。年齢の壁も、周囲の反対も、さらには死の別れすらも超越する覚悟を決めた彼のアプローチに、自ら心を閉ざした葵はどう応えるのでしょうか。いよいよすべての思いが交錯する最終局面、次回の『ラストノート』からも目が離せません。
(文・FOD INFO編集部)
◆『ラストノート』第10話 あらすじ
樋口澄晴(寺西拓人)は父・眞澄(佐々木蔵之介)の最期を看取り、葬儀を終えると遺品を整理しながらようやく一息つく。そんな澄晴に、平野龍太(草川拓弥)は一瀬葵(内田有紀)とのことを尋ねるが、葵は澄晴をはじめ周囲との連絡を断ち、ペンションで一人静かに過ごしていた。
澄晴は二宮慶太郎(丸山智己)の絵画教室に復職。二宮に絵画のコンペに出品する意向を伝え、真剣にキャンパスに向かう澄晴は、絵画教室の生徒・斎木(白鳥晴都)の絵と自分の絵を比べて悩んでいた。そんな澄晴に二宮は創作の原動力は何かと尋ねる。
一方、佐川優子(坂井真紀)は、生前の眞澄から葵宛ての手紙を預かっていた。なぜ澄晴ではなく自分に託したのか疑問に思う優子に、岩村健吾(平原テツ)は優子と葵がもう一度向き合うきっかけをくれたのではないかと話す。しかし優子は葵に連絡する決心がつかずにいた。
◆『ラストノート』概要
| タイトル | 『ラストノート』 |
| 放送日時 | 毎週木曜22時~ |
| スタッフ | 脚本:的場友見 演出:相沢秀幸、中前勇児 プロデュース:三竿玲子 制作・著作:フジテレビ |
| キャスト | 内田有紀、寺西拓人/ 坂井真紀、桜井日奈子、草川拓弥、徳井義実、佐々木蔵之介 ほか |
| URL | https://www.fujitv.co.jp/lastnote/(公式サイト) |
credit:『ラストノート』(C)フジテレビ