2026年10月7日(水)22時、フジテレビ系水10枠で新ドラマ『ポリティカルパン』がスタートします。主演の石原さとみと脚本の野木亜紀子は『アンナチュラル』以来8年ぶりのタッグ、しかも野木亜紀子がフジテレビで筆を執るのは実に14年ぶりだといいます。この2つの「再会」がSNSでも早くも話題を呼んでいます。放送開始を待ちきれない今こそ、FODで野木亜紀子の”原点”や話題作を一気に見返してみてはいかがでしょうか。
野木亜紀子脚本!『ポリティカルパン』とは?
タイトルの「ポリティカルパン」は、「ポリティカル(政治)」と怪盗アルセーヌ・ルパンの「ルパン」を掛け合わせた造語です。物語の舞台は架空の国・ニッポニア。使い道が不透明な”政治の金”に目をつけた史上最強の女ルパン・如月弥生(石原さとみ)が政界に潜り込み、与党の金庫番を任されたエリート議員・夏目将門(高橋一生)とだまし合いを繰り広げながら、ダークな”政治の金”を根こそぎ盗み出していく——という痛快な完全オリジナルの怪盗エンターテインメントです。
キャストも見どころのひとつで、弥生とともに政治の金を盗み出すキーマン・乾役で渡部篤郎、夜遊びを繰り返す大物政治家の娘・小早川雅役で河合優実が出演。ほかにも草刈正雄、酒向芳、古舘寛治、岩松了、間宮啓行、寛一郎、JO1の川西拓実といった実力派・注目株が政界サイドに集結しています。
本作最大のハイライトは、知的な駆け引きを得意とする高橋一生と、ひらめきで突き進む石原さとみによる「金と心の盗み合い」。高橋一生にとっては本作が野木亜紀子作品への初出演となり、二人の対峙がどんな化学反応を生むのか注目が集まっています。また、あえて架空の国という設定を用いることで、現実の社会問題により自由に、鋭く切り込めるのではないかという見方もあり、現実の社会問題を鋭く切り取りながらエンターテインメントへ昇華させる野木亜紀子らしい作風が期待されています。
野木亜紀子の”原点”から辿る、FODで観られる4作品
そんな野木亜紀子はどんな道のりを歩んできた脚本家なのでしょうか。デビュー作から代表作までをFODで振り返れば、『ポリティカルパン』をより深く楽しめるはずです。
さよならロビンソンクルーソー(2010年・フジテレビ)

野木亜紀子の脚本家デビュー作にして、応募総数2,286編の中から選ばれた第22回フジテレビヤングシナリオ大賞受賞作です。清掃作業員の慶介(田中圭)は、心が弱く仕事も長続きしない恋人の美也(蓮佛美沙子)に、薄給の中から毎月15万円を渡し続けていました。一方、看護師のハナ(菊地凛子)も、売れないバンドマンの成雪(綾野剛)にたびたびお金を貸してしまいます。見返りを求めない愛を注ぎ続ける二人の日々と、その先に待ち受ける運命を描いた単発ドラマです。
地上波での再放送機会がほとんどないこの作品は、まさに”幻の原点”。FODのアーカイブだからこそ出会える一本として、まず押さえておきたいところです。
フェンス(2023年・WOWOW「連続ドラマW」)

野木亜紀子によるオリジナル脚本作品です。雑誌ライターの小松綺絵(松岡茉優)は、米兵による性的暴行事件の被害を訴えるブラックミックスの女性・大嶺桜(宮本エリアナ)を取材するため、米軍基地の街・沖縄コザへ向かいます。桜の証言に浮かぶ不審点を追ううち、二人は事件の真相、そして沖縄が抱える重層的な問題に迫っていくことに。新垣結衣が精神科医役で特別出演していることでも話題になりました。
主に泣いてます(2012年・フジテレビ)

東村アキコの同名漫画を原作に、菜々緒が連続ドラマ初主演を飾った土ドラ枠のコメディです。全ての男性から惚れられてしまう絶世の美女・紺野泉(菜々緒)と、彼女を取り巻く仲間たちが繰り広げる抱腹絶倒の日々を描く本作。美大生の赤松啓介(中丸雄一)が絵画教室の講師のアルバイトを頼まれたことから、泉たちとの騒動に巻き込まれていく、東京・向島を舞台にしたシュールなラブコメディです。
社会派のイメージが強い野木亜紀子ですが、キャリア初期からフジテレビの連続ドラマに携わっていたことがわかる一本でもあります。笑いの引き出しの多さを知れば、『ポリティカルパン』の”痛快さ”の原点も見えてくるはずです。
俺物語!!(2015年)

河原和音・アルコによる少女漫画の実写映画化です。強面で屈強な体格の高校1年生・剛田猛男(鈴木亮平)は、ナンパから救った女子高生・大和凛子(永野芽郁)に一目惚れしますが、凛子が自分の親友でイケメンの砂川誠(坂口健太郎)を好きなのだと思い込み、二人の仲を取り持とうと奔走する——という純情コメディです。鈴木亮平が役作りのために体重を30kg増量して熱演したことでも話題を集めました。
原作ファンからも高く評価されたこの作品は、野木亜紀子が持つ「原作の魅力を解像度高く読み解き、物語を編み直す構成力」を象徴する一本です。実写化・アニメ化の名手としての実力を、コメディ作品を通して味わえます。
FODで野木亜紀子の手掛けた作品を予習しよう
無償の愛を描いた原点作、沖縄と向き合った社会派サスペンス、笑いに振り切ったラブコメディ、そして原作ものの解釈力を見せつけた実写映画——野木亜紀子がこれまで培ってきた引き出しの多さは、こうしてFODで一気に振り返ることで初めて実感できます。
その積み重ねの先に生まれた『ポリティカルパン』が、10月7日(水)22時からフジテレビ系で幕を開けます。放送前にFODで”予習”を済ませて、石原さとみと野木亜紀子、8年ぶりの再タッグを心ゆくまで楽しみましょう。
credit:『ポリティカルパン』(C)フジテレビ/『さよならロビンソンクルーソー』(第22回ヤングシナリオ大賞)(C)フジテレビ/『フェンス』(C)2023 WOWOW/NHKエンタープライズ/『主に泣いてます』(C)東村アキコ/講談社 (C)フジテレビ/『俺物語!!』(C)アルコ・河原和音/集英社 (C)2015映画「俺物語!!」製作委員会