苑生原作の実写ドラマ『被写界深度』。フジテレビの動画配信サービスFODにて、6月20日（金）20時から配信がスタートします。

本作は、大好きな音楽から離れた青年と、愛するカメラに情熱を注ぐ青年、正反対な二人が織りなす、切なくも愛おしいモラトリアム・ラブ・ストーリーとなっています。

今回は、W主演を務める宇佐卓真と平野宏周にインタビュー！本作の魅力や、演じられたキャラクターについて、話を伺いました。

【インタビュー】ドラマ『被写界深度』宇佐卓真×平野宏周

――本作への出演が決まったときの率直なお気持ちを教えてください。

宇佐：原作を何度か読ませていただいた時に、早川という役を自分が演じたいという思いが強かったので、演じられることになった時はすごく嬉しかったです。
平野：素直に嬉しかったです。自分の中でターニングポイントとなる作品にできるんじゃないかというワクワク感がありました。あと、原作を読ませていただいたときに、すごく素敵な作品だったので、「僕で大丈夫かな」という不安もありつつ、この作品に参加したいという気持ちもありつつで。色々な感情が混ざっていました。

――初めて台本を読んだ際はどんな感想を抱きましたか。

宇佐：原作を読んでいた時にも感じていたのですが、2人の繊細な感情が、文字だけで読むことでより伝わってくるなと思いました。台本を読んで、この作品に関わることがより鮮明になって、嬉しいなって1人で盛り上がっていました。
平野：面白かったです。原作とは少し変わっているところもあったりして、そこも面白く読み進めていけました。

――早川と紺野、ご自身の役についてはどのように捉えて演じましたか？また、キャラクターと普段のご自身で、共通する部分や相違点はありますか？

宇佐：早川くんは、音楽の才能をすごく持っているキャラクターなんですけど、人間関係は不器用だなという印象が強くて。そういうところが可愛らしい一面でもあるとは思うんですけど。僕も人とのコミュニケーションがあまり得意ではないので…でも、それは感じなかったよね？
平野：うん、全然感じなかった。
宇佐：というのも、僕が結構人に合わせてしまうタイプで（笑）。一緒にいる人が居心地よく過ごせるように相手に合わせて動いてることが多いんですけど、それがうまくバレずにするのが上手いところは、共通点だと思います。
平野：紺野は見た目がちょっと怖めなのですが、誰に対しても自然体で接するキャラクターなんです。僕も、どちらかというと普段からナチュラルな感じなので、そこが似ていると感じます。
違うところは…紺ちゃん（紺野）はかっこよすぎるというところですかね（笑）。見た目も中身も、高校生であの完成度はさすがだと思います。

――お互いの初印象と、撮影を通じた現在の印象を教えてください。

平野：初印象は、可愛いなって思いました（笑）。ただ、撮影していくうちに、芯があってかっこいいと思う部分が増えていきました。
宇佐：例えば？
平野：役に対する向き合い方もそうですし、自分が思っていることや、やりたいことがちゃんとあって。周りに流されるわけでもなく、僕と一緒にいてもブレないところが、芯があると思いました。
宇佐：顔合わせの前に一度連絡を取ってお会いしたんですけど、その時に「紺ちゃんっぽいな」と思ったことがあって。僕が「何を話したらいいんだろう」とか「どうしたらいいんだろう」とあたふたして何回もトイレに行ったりしている中、席に戻ったら本を読んでいたり（笑）。すごく自然体な方だったので、そういう自分の好きなことや興味のあることに真っすぐなところが、紺ちゃんっぽいと思いました。
でも撮影が進むにつれて、可愛らしい一面や面白い一面がすごく出てきて。多分、僕が早川でいる瞬間が多かったから自然と紺ちゃんでいる瞬間が多くなったと思うんですけど。段々と紺ちゃんと違った素の一面みたいなものを見られて、面白い人だなと思っています（笑）。

――お二人が感じる本作の見どころは何ですか？

平野：原作でもそうだったんですけど、2人の自然な感じとみずみずしい雰囲気、見ていて気持ちが晴れるような映像美が魅力だと思います。あと、早川が成長していく姿や変わっていく様子も、本作の見どころです。宇佐くんは早川という役を通して撮影前からたくさん悩んでいたと思うんですけど、その悩んでいる姿を一部始終見られると思うので、その点も魅力だと思います。
宇佐：ロケーションが本当に綺麗で、その中で、僕たちがいる姿も原作の一コマのように映し出されていて、そこが見どころのひとつだと思います。あと、早川と紺野が仲良くなっているところから物語が始まるんですけど、早川の感情の葛藤や様々な出来事を通して2人の関係値が変わっていくところに、視聴者の方もキュンとできるんじゃないかなと思います。

――紺野にとってのカメラのように、譲れないものや一番好きなことはありますか？

宇佐：僕は、“俳優”という仕事が譲れないものかもしれないですね。自分がやりたいと思っていることをずっとやっていたいと思っているので、これからも演じ続けたいです。
平野：僕は、最近スニーカーを洗うのが一番好きで。
宇佐：YouTubeでもそういう動画よくあるよね。
平野：そうそう。YouTubeを見ながら洗うのが、今の生活の癒しになっています。

――最後に、視聴者の方へメッセージをお願いします。

平野：この作品を見終わった後に、見ている方々が自分自身を好きになり、前向きな気持ちになってほしいと思います。そして僕ら2人のことや、作品自体のことも好きになっていただけたら嬉しいです。
宇佐：本当に最後まで見届けていただきたい作品になっています。2人の関係性や、2人がどういう方向に進んでいくのかというのを温かく見守っていただきたいです。
平野：新しい見方を教えてほしいよね。
宇佐：何？新しい見方って。
平野：よくSNSで見る、「そこ見るんだ！」みたいなところも気になるので、視聴者の方にいっぱい教えてほしいです。

――ありがとうございました！

ドラマ『被写界深度』はFODにて6月20日（金）20時より配信スタート。少年から大人へと変わる狭間で揺れ動く、2人の関係性の行方を最後までお見逃しなく。

◇ドラマ『被写界深度』概要