2025年6月20日(金)に配信開始となるFODオリジナルドラマ『被写界深度』の完成披露イベントが、6月19日(木)に都内で開催されました。イベントには、W主演の宇佐卓真、平野宏周が登壇し、本編映像を見ながら本作の注目ポイントなどを語りました。
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宇佐卓真「昔、笑えなかった時期があった」
『被写界深度』は原作者である苑生初のWEB連載作品で、2017年には大洋図書よりコミックス化。本作は、そんな話題作の実写ドラマ化で、大好きな音楽から離れた青年・早川秀一郎(宇佐卓真)と、愛するカメラに情熱を注ぐ青年・紺野遼平(平野宏周)、正反対な二人が織りなす、切なくも愛おしいモラトリアム・ラブ・ストーリーとなっています。
完成披露イベントは観客も招いて行われ、本作でW主演を務める宇佐卓真、平野宏周が登壇。生田竜聖アナの司会進行のもと、和やかな雰囲気でスタートしました。
イベントでは、出演者たちが演じた役柄や撮影現場の裏話について語りました。普段の自身と役柄の似ている点や違う点について聞かれると、早川役の宇佐は、「紺ちゃん(紺野)以外の友達といる瞬間とか、人に嫌われないようにずっと笑顔でいるシーンがあるんですけど、僕も昔笑えなかった時期がありまして。本当の感情と表に出す感情が、ちぐはぐな状態で過ごしていたので、そこが重なる部分かなと思います」とコメント。
また、紺野を演じる平野は「自分の言いたいことを言ったり、わがままな部分は似ていると思います」と述べる一方、「紺ちゃんはすぐにどこでも寝ちゃうけど、僕はあまり寝つきが良くなくて。あと、僕はカメラが得意じゃないので、撮影のためにカメラの入門書を買って、毎日持ち歩いていました」と話しました。
普段の寝つきがよくないという平野だが、撮影現場では実際に寝てしまった場面があったというタレコミが。これに対し、「屋上が気持ちよくて。本当にいい場所だったので、気付いたらうとうとしている時は何回かありました(笑)」と明かし、場面写真を1枚1枚見ながら「これは寝てる」「これは寝てない! 緊張してたから」と解説しました。
本作への出演が決定し、顔合わせの前にプライベートで連絡を取り合ったという2人。自分から声をかけたという宇佐は「作品が決まったときに、やる気はもちろんあったんですけど、主演を務めることに不安ももちろんあって。でも、その中で悔いなくやり切りたいという思いが強かったので、連絡させていただきました」と、語りました。平野は「最初にメッセージが来たときはびっくりしました。本当に宇佐卓真か?って半信半疑でしたね(笑)」と思いつつ、「すごく嬉しかった」という当時の心境を明かしました。
そして、宇佐は「昨日初めてのやり取りを見返したら、お互い敬語で話してて。初々しかったです」と振り返り、平野は「実際に宇佐くんと話したことで、脚本の早川の台詞が宇佐くんの声で聞こえるようになって。すごく脚本が読みやすくなりました」と感謝を気持ちを伝えました。
W主演が選ぶ“推しシーン”の裏側:アドリブと感情のぶつかり合い
本作の見どころについて、宇佐は「何かに挑戦しようとしたけど、挫折してしまった人っていっぱいいると思うので、それにもう一度向き合ったり、新しいことを始めたりするきっかけになる作品となってほしいです。また、早川と紺野の心の距離感が近づいたり離れたりする様子で、すごく心動かされる作品です」と述べました。
一方、平野は「まずは、僕らの顔じゃないですか」とおどけつつ、「早川の顔、超綺麗だったんですよ。それで、紺ちゃんといないときの早川の映像を見て、ちょっと嫉妬したのを覚えています」と告白。続けて、「早川が抱える、嫉妬や尊敬といった感情は、人を好きになる感情とすごく近い部分でもあると思っていて。そういうぐちゃぐちゃした感情も見どころだと思います」と語りました。
2人の推しシーンを発表するコーナーでは、実際に映像を公開。早川と紺野が喧嘩をした後に屋上で仲直りするシーンを挙げた宇佐は「このシーンは、その場で生まれる感情のやり取りが多くて。この時の紺ちゃんの表情を今でも鮮明に覚えていて、すごく好きなシーンになっています」と理由を明かしました。また、平野が推す屋上のシーンからスタッフが抜粋したシーンを公開すると、宇佐から「これめちゃめちゃアドリブですからね」という告白が。そして「カメラが回っていると思っていなかったの。テストだと思ってお芝居していたら、使われてました」と付け加えました。
話は、特にこだわって撮影されたというキスシーンへ。苦労した点について、宇佐は「怒りながらキスするってことが今まで演じた経験がなかったので、そこが難しかったです。あと、監督が早川の心情を表現するために、カメラの画角にすごくこだわっていて。僕が甘くなりすぎないように表現するところは結構大変だった記憶があります」と語りました。一方、平野は「結構キスされることが多かったので、“される”のが上手くなっていると思います」と笑いながら話しました。
撮影中のエピソードでは、クランクアップのサプライズが印象的だったと振り返る宇佐。「僕が先にクランクアップするスケジュールだったので、寂しいなと思っていたんです。当日、挨拶をしていたら急に(平野が)来て! サプライズで来てくれて、嬉しかったです」とコメント。平野のクランクアップ時にもサプライズがあったようで、平野は「(宇佐が)来れないからってことで、メッセージ動画を撮ってくれて、それをスタッフさんが見せてくれたんですよ。感動してたら真後ろから本人が現れて、二重ドッキリをかけられました」と、当時の驚きと喜びを見せながら振り返りました。
撮影の裏話などで盛り上がったイベントでは、番組オリジナルグッズ第1弾が発売されることも発表されました。早川・紺野のアクリルスタンドや、本作のキーアイテムであるいちごとミルクを模したポーチなどが、6月20日(金)よりフジテレビeショップにて発売開始となります。また、『被写界深度』POP UPストアの開催や、世界247地域での配信が決定し、会場が喜びに包まれました。
イベントの最後には、宇佐、平野から「僕たちの熱がすごくこもった作品です」(宇佐)「見終わった皆さんが自分自身を好きになってくれれば嬉しいです」(平野)と思いを伝え、「伝説を残すぞ!と始めた作品なので、皆さんにも応援していただきたいなと思います」と熱いメッセージが送られました。

ドラマ『被写界深度』は、2025年6月20日(金)20時より第1話・第2話が配信開始。第1話は、無料で視聴可能です。少年から大人へと変わる狭間で揺れ動く二人の関係の行方を、最後までお見逃しなく。
また、本日行われた完成披露イベントの模様は、FODで配信予定。ぜひ本編とあわせてお楽しみください。
◇ドラマ『被写界深度』概要
タイトル | ドラマ『被写界深度』 |
配信 | 2025年6月20日(金)20時より1、2話配信スタート 以降、毎週金曜日20時最新話配信 ※1話無料配信 ※配信日時は予告なく変更となる場合があります。予めご了承ください。 |
出演 | 宇佐卓真/平野宏周 他 |
スタッフ | 監督:川崎僚、平井淳史(4話) 脚本:一戸慶乃 音楽:阿南亮子 |
原作 | 苑生『被写界深度』(大洋図書刊) |
URL | https://fod.fujitv.co.jp/title/80i5(FOD配信ページ) https://www.fujitv.co.jp/hisyakaishindo/(オフィシャルサイト) |