没後50年!編集部おすすめのアガサ・クリスティー作品4選

20世紀に活躍し、著書の総売上は世界中で20億部を超える、イギリスが誇る推理作家のアガサ・クリスティー。1890年に生まれ、1976年に85歳で亡くなった“ミステリーの女王”は、今年2026年の1月12日に没後50年を迎える。それまでのミステリー小説の常識を打ち破り、時にはアンフェアだと物議を醸すほど奇抜なトリックの数々を披露した彼女の作品は、今でも映画やドラマ、舞台としてよみがえり、多くの人々を魅了している。FODで楽しめるクリスティーの作品をご紹介しよう。
 

『アガサ・クリスティー ねじれた家』(2017年)

 
クリスティーの隠れた名作「ねじれた家」をもとに映画化。アカデミー賞やエミー賞を受賞したジュリアン・フェロウズ(『ダウントン・アビー』『ゴスフォード・パーク』)が脚本に参加している。
 
一代で巨万の富を築いた大富豪レオニデスが死ぬ。私立探偵のチャールズは、レオニデスが殺されたと訴える孫娘ソフィアに頼まれ、レオニデスとともに大邸宅で暮らしていた一族への聞き込みを開始する。支配的だったレオニデスに対して家族全員に動機があるという状況の中、新たな事件が起きてしまい…。
 
クリスティーの十八番である、一家の家長が死に、その家族の中に犯人がいるというプロットの本作。クセモノ揃いの家族を演じるのはグレン・クローズ、ジリアン・アンダーソン、アマンダ・アビントンなどの実力派で、今は亡きジュリアン・サンズとテレンス・スタンプもキャストに名を連ねる。

(c) 2017 Crooked House Productions Ltd.

 

『オリエント急行殺人事件』(2017年)

 
クリスティーが生んだ有名な探偵エルキュール・ポアロが活躍する作品を、イギリスが誇る才人、ケネス・ブラナーの監督・主演、豪華キャストで贈る人気シリーズ第1弾。
 
ポアロ作品として最も有名な一つで、雪によって閉じ込められたオリエント急行の中で殺人が起き、その列車に乗り合わせたポアロが複雑に入り組んだ謎に立ち向かう。ジョニー・デップ、ペネロペ・クルス、ジュディ・デンチ、オリヴィア・コールマン、ミシェル・ファイファー、デイジー・リドリーなどが出演。
 
新たな仕事のため、イスタンブールでの休暇を切り上げて急遽、豪華寝台列車オリエント急行に乗車することになった名探偵のエルキュール・ポアロ。乗客の一人で何者かに脅迫されているというアメリカ人の富豪ラチェットから、身辺警護を依頼されるが、彼の態度が気に入らなかったポアロは依頼を断る。その後、雪崩で立ち往生してしまった列車内でラチェットが刺殺体となって発見され…。

 

『ナイル殺人事件』(2020年)

 
ケネス・ブラナーの監督・主演で贈るポアロシリーズ第2弾。こちらも何度も映像化されてきた有名な作品で、ナイル川を遡上する豪華客船の中で起きる連続殺人にポアロが挑む。
 
美しき若き富豪リネット・リッジウェイは、親友ジャクリーンから紹介された彼女の婚約者サイモン・ドイルを横取りする形で結婚する。リネットとサイモンが新婚旅行に出掛けると、その先々でジャクリーンが姿を現したことから、リネットはポアロに相談。ポアロは新婚旅行に同行して警戒していたが、招待客を乗せた貸し切りの豪華客船で殺人が発生。その後も次々と犠牲者が出る中、ポアロが辿り着いた真相とは?
 
前述した『オリエント急行殺人事件』と同じく殺人事件のプロットとしては基本的に原作に忠実だが、被害者が一部変更に。前作で軽く言及されていた、原作にはないポアロの過去(失われた愛、口髭の理由)も綴られる。
 
引き続き豪華キャストでガル・ガドット、アーミー・ハマー、エマ・マッキー、レティーシャ・ライト、アネット・ベニング、ソフィー・オコネドーなどが出演。

 

『名探偵ポアロ:ベネチアの亡霊』(2023年)

 
ケネス・ブラナーの監督・主演で贈るポアロシリーズ第3弾。本作は過去2作に比べると比較的マイナーな原作「ハロウィーン・パーティ」を大幅に脚色し、ベネチア(ベニス)を舞台に不可解な事件にポアロが巻き込まれる。
 
原作シリーズで途中からたびたび姿を見せるポアロの友人、推理作家のアリアドニ・オリヴァ夫人が初登場。クリスティー自身をモデルにしたとされるこのキャラクターは原作ではイギリス人だが、本作ではアメリカ人設定でティナ・フェイが演じる。そのほかにはミシェル・ヨー、ケリー・ライリー、カミーユ・コッタン、ジェイミー・ドーナンなどが出演。
 
ベネチアで隠遁生活を送るポアロのもとに、旧友のアリアドニ・オリヴァ夫人が訪ねてくる。ハロウィンの夜、ポアロは彼女に誘われて、霊媒師のジョイス・レイノルズ夫人がある館で行う降霊会に立ち会うことに。この館で1年前に自殺した娘の霊を呼び出すのが目的だが、レイノルズ夫人を通じて霊は「自分は殺された」と訴える。その直後、ポアロが襲われ、さらには殺人が…。

 
また、映像作品だけでなく漫画や雑誌も楽しむことができるFODでは、クリスティーに関する漫画も発売中。クリスティーの人生と作家生活を分かりやすく伝える「コミック版 世界の伝記シリーズ」のほか、「チムニーズ館の秘密」「ゼロ時間へ」「忘れられぬ死」という3つの長編小説を榛野なな恵がコミカライズした「チムニーズ館の秘密」がリリースされている。

 
(文・海外ドラマNAVI編集部)