長年にわたり、多くの視聴者を“奇妙な世界”へ誘ってきたオムニバスドラマ『世にも奇妙な物語』。FODでは、そんな『世にも奇妙な物語』の過去作品を配信中です。
今回は、FODで視聴できる作品の中から、検索でも関心を集める5作品をピックアップ。各作品のあらすじと見どころを、結末のネタバレなしで紹介します。
菅野美穂主演「私は、女優」(‘99秋の特別編)
茜(菅野美穂)は、ナイフで男を刺すシーンの撮影中、恐怖心から動けなくなってしまい、NGを連発。スタッフは彼女を気遣いますが、撮影は思うように進みません。
そんななか、恋人の隆之(中村俊介)が茜のもとを訪ねてきます。ところが隆之は、茜から聞いていた撮影場所に行ったものの、そこに撮影隊はおらず、茜が一人で動き回っていただけだったと話します。茜の中には、ナイフの感触も、スタッフとのやりとりも、撮影現場の記憶も確かに残っているはずでした。
自分が体験したと思っていた出来事は本当に現実なのか。それとも、女優として役に入り込むうちに、何かが変わってしまったのか。菅野美穂の繊細な表情の変化が、物語全体に張りつめた緊張感を与えています。
派手な恐怖演出よりも、主人公の認識が少しずつ崩れていく心理的な怖さを味わいたい人におすすめの一作です。
妻夫木聡主演「美女缶」(‘05春の特別編)
雄太(妻夫木聡)は、同棲中の彼女・春子が急に出張に行くことになり、しばらく一人で過ごすことに。そんな彼が気になってしまうのが、隣に引っ越してきた怪しいオジサンの存在です。
その隣人の部屋には、なぜか次々と美女が出入りしています。しかも、その人数は明らかに普通ではありません。好奇心に負けた雄太は、隣の部屋に侵入し、そこで「美女缶」と呼ばれる不思議な缶を発見します。
「缶から美女が現れる」という発想だけ聞くとコミカルですが、物語が進むにつれて、便利で夢のようなものに手を伸ばした人間の欲や孤独も浮かび上がってきます。
妻夫木聡の親しみやすい演技によって、雄太の出来心や戸惑いがリアルに感じられるのもポイントです。『世にも奇妙な物語』らしいユーモアと余韻をどちらも楽しめる、シリーズ屈指の印象的なエピソードです。
仲間由紀恵主演「スウィート・メモリー」(‘12春の特別編)
佳恵(仲間由紀恵)は、2日ぶりに病院のベッドで目を覚まします。警察の事情聴取によって、自分が部屋で倒れていたこと、そして近くで田野中久(永井大)の遺体が発見されていたことを知ります。
田野中の写真を見た佳恵は、強い動揺を見せます。彼は、以前佳恵が落としたパスケースを拾ったことをきっかけに知り合った人物でした。その後、佳恵は彼をたびたび見かけるようになり、手紙を受け取るなど、ストーカー被害に遭っていたと話します。
佳恵が語る出来事はどこまで真実なのか。彼女の記憶に抜け落ちているものは何なのか。物語は、過去の出来事を少しずつたどりながら、不穏な空気を濃くしていきます。
仲間由紀恵の佇まいと、どこか影のある表情が、作品のミステリー性を引き立てています。心理サスペンス系の『世にも奇妙な物語』が好きな人におすすめです。
白石麻衣主演「フォロワー」(‘18春の特別編)
小春(白石麻衣)は、フォロワー数No.1を目指すSNSの新女王。しかし、華やかに見える投稿はすべてフェイクで、実際は印刷会社に勤め、安アパートで暮らすごく普通の女性です。
そんな小春の前に、SNS上のライバルが出現します。ネット上のアンケートで対決する中、小春は“ミミ子@ど田舎”というアカウントにフォローされます。最初は何気ない出来事に思えたそのフォローが、次第に彼女の日常へ不気味な影を落としていきます。
SNSの投稿と現実の自分とのギャップ、数字に振り回される焦り、ライバルへの対抗心。現代の視聴者にとって身近なテーマだからこそ、物語の怖さがよりリアルに迫ってきます。
白石麻衣が演じる小春の、華やかな表の顔と追い詰められていく素顔の対比にも注目です。SNSを日常的に使う人ほど、思わず背筋が冷たくなる一作です。
池田エライザ主演「視線」(‘23夏の特別編)
杏奈(池田エライザ)がいつも通り大学で授業を受けていると、教室にいる人々の視線が一斉に自分へ向けられていることに気づきます。
それは大学内にとどまりません。街ですれ違う人々、さらにはテレビドラマの登場人物までが、なぜか杏奈に「視線」を送り続けます。理由も分からないまま、あらゆる場所で見つめられ続ける恐怖が、彼女の日常を侵食していきます。
誰かに見られているかもしれない、という不安は多くの人が一度は感じたことのあるもの。その感覚を極端な状況に広げることで、シンプルながら強い緊張感を生み出しています。
池田エライザの存在感も印象的で、周囲の視線に追い詰められていく杏奈の不安が画面越しに伝わってきます。近年の『世にも奇妙な物語』をチェックしたい人にもおすすめの一作です。
FODで『世にも奇妙な物語』の名作を楽しもう
『世にも奇妙な物語』は、1話ごとに異なる設定や主人公が登場するため、気になる作品から気軽に楽しめるのも魅力です。ホラー、サスペンス、SF、ブラックユーモア、切ない人間ドラマまで、エピソードごとにまったく違う味わいがあります。
FODでは、『世にも奇妙な物語』の過去作品を配信中です。気になるエピソードをきっかけに、懐かしの名作から近年の話題作まで、ぜひFODで“奇妙な世界”を堪能してみてください。
credit:『世にも奇妙な物語』(C)フジテレビ/共同テレビ