【SUPER FORMULA 2026】太田格之進が2連勝!王者・岩佐歩夢を下し好発進:Rd.1-2結果
太田が唯一のチャンスをものにし逆転勝利
開幕の舞台となったのはモビリティリゾートもてぎ。ここ最近は富士スピードウェイや鈴鹿サーキットで開幕を迎えることが多く、同地でのシーズン初戦はコロナ禍で変則スケジュールとなった2020年以来だ。土曜日の第1戦でポールポジションを獲得したのは、前年のシリーズチャンピオンである岩佐。今回はコースの路面が全面改修されたことと、気温が低いという状況でタイヤのウォーミングアップの仕方が各車でバラバラに。そのなかで一度アタックしてクールダウンを入れたタイヤで再度アタックをする戦略で、タイムを更新して、昨年の最終大会から数えて3戦連続での予選トップとなった。
午後の決勝レースは、大雨に見舞われ3周目に赤旗が出され、雨足が収まるまで1時間以上も中断となった。セーフティカー先導状態が解除されてレースが始まったが、各所でアクシデントが起きる波乱で、再びセーフティカー導入を繰り返す展開。なかなか順位を入れ替えるチャンスがなかったが、その少ない隙をついたのが予選2番手の太田だった。20周目の再開時に狙い澄ましたかのようにオーバーテイクシステム(発動させると燃料流量が上がりパワーアップするシステム)を使って岩佐に並びかけて2コーナーでオーバーテイク。その直後に再びアクシデントが起きてセーフティカー導入となり、そのままレースは終了。大逆転で開幕戦を制した。

太田の勢い止まらず。ポール・トゥ・ウィンで開幕2連勝
前日降り続いた雨が上がり、ドライコンディションとなった第2戦。予選で速さを見せたのは太田だった。実は2023年にデビューして以降、もてぎでは予選2位という結果が続いており、本人もそれを悔しがっていたが、今回は自身でも納得いく手応えを感じていたラップを刻めた様子。2番手に0.2秒以上の差をつけてポールポジションを勝ち取った。
ただ、その太田が決勝で警戒していたのが2番グリッドの大湯都史樹(SANKI VERTEX PARTNERS CERUMO・INGING)だが、その予想通り決勝ではホールショットを奪いリードしていく。しかし、全体のレースペースでは太田が上回っている状況。先にタイヤ交換を済ませた大湯とは別にコース上でタイムを稼いで自身が逆転できるギャップを築いた太田は、20周目にピットイン。タイヤ交換を済ませたメンバーのなかではトップでコースに戻る。順調に周回を重ねて2連勝も問題ないかと思われたが、ラスト3周を切ったあたりからギア周りの不具合が発生。それによってペースダウンを余儀なくされてリードがなくなったが、しっかりとトップを守り切って2連勝を飾った。
太田は昨年、岩佐や坪井翔(VANTELIN TEAM TOM’S)らと激しいチャンピオン争いを展開したが、わずかの差で敗れ、レース後のパルクフェルメでは悔し涙を流していた。
「本当に悔しい思いをして“燃え尽き症候群”みたいになっていました。そこから今年……イチから戦うことに対して、メンタル的な部分をバシッと合わせることが例年以上に難しかったと思いますが、週末が近づいてくるにつれてスーパーフォーミュラならではの“ヒリヒリした感覚”が戻ってきて、今年もこのシリーズで戦えることが楽しみになっていきました。それで優勝できたので良かったですし、今年の目標は『チャンピオン』しかないんですけど、去年以上のパフォーマンスをしっかりと出していきたい。今年は4勝、5勝と積み重ねていければいいなと思っています」と太田。
2連勝ということでランキングも首位に躍り出て、まさに最高なかたちのシーズンスタートを切った。ただ、ライバルたちも非常に手強く、決して太田が頭ひとつ抜け出ている訳でもない。次戦のオートポリス大会もさらに大混戦の展開になっていきそうだ。
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