【F1™︎ 2026】1ヶ月の休止を経てグランプリが再開!規定の見直しは勢力図を変化させるか?:第4戦マイアミ日程・配信スケジュール
中東の2レースが中止に。マイアミでシーズン再開
かつてはインディカーやNASCARなどのオーバルコースで開催されるモータースポーツが人気で、F1はマイナーな存在だったといえるアメリカですが、近年はデジタルネイティブな若い世代を中心にF1の魅力が知られるようになり、今やマイアミ、オースティン、そしてラスベガスで3レースが開催されるようになりました。先日の鈴鹿でも数多くのアメリカ在住ファンが観戦に訪れるなど、アメリカでのF1ブームは留まるところを知りません。
マイアミはアメリカ東海岸の南部に位置するフロリダ州の大都市です。北米大陸リゾート地の代名詞的存在の街で多くの観光客が訪れるだけでなく、学生を中心に若者の憧れの地でもあるのです。アメリカンフットボールのマイアミ・ドルフィンズが本拠地とするハードロックスタジアムの周辺に作られた1周およそ5.4kmのサーキットは年に一度、このマイアミでのみ使用されてきたコースで(今年からフォーミュラEも開催)、公道を使用するわけではありません。アメリカの高級リゾート地だけにチケットも高額で、まさに世界中のF1ファンが憧れるグランプリの一つと言っても過言ではないでしょう。
すでに4回開催されてきたマイアミでは2022年、23年とマックス・フェルスタッペン(レッドブル)が、2024年はランド・ノリス(マクラーレン)が、2025年はオスカー・ピアストリ(マクラーレン)が優勝。2022年にはシャルル・ルクレール(フェラーリ)がポールポジションを獲得し、昨年はルーキーのキミ・アントネッリ(メルセデス)がスプリント予選のポールポジションを獲得するなど、今のF1人気の中心にいる若い世代のドライバーがその存在感を示してきたコースでもあります。
今シーズンは「メルセデス」がレースを席巻していますが、昨年ここでルーキーらしからぬパフォーマンスを披露したキミ・アントネッリ(メルセデス)は当然大きな注目を浴びることになるでしょう。

マイアミでレギュレーションが一部変更に
今年のF1はパワーユニットや車体などマシンが大きく変更された変革の年ですが、その変更は抜きつ抜かれつのオーバーテイクシーンの増加を生んだ一方で、レース戦略の意味合いを大きく変えてしまうことになりました。パワーユニット規定変更の肝になっているのはエンジン(内燃機関)とモーターの出力割合を50:50にするという考え方です。
これまでエンジンにプラスアルファのパワーだったモーターの重要度が増えたわけです。モーターで力を出すにはバッテリーにエネルギーを溜めなければなりません。レース中にいわゆる充電する時間が必要になるのです。通常は減速時に運動エネルギーを回生して充電するのですが、走行中に電力を使い切ってしまいモーターからの電動アシストが無くなり、アクセルを踏んでいるのに加速が低下する状況が見られるようになりました。
3月の第3戦日本ではスプーンカーブで前を走行するドライバーが通常減速しないポイントで減速状態に陥ったことにより、後ろにいたオリバー・ベアマン(ハース)が追突を避けるためにコースアウトし、そのままタイヤバリアに高速でクラッシュする大事故が起こりました。幸いベアマンは無事だったものの、「いつかは大きな事故が起きる」とランド・ノリスらドライバーたちが懸念していたことが起こってしまいました。
レース休止期間ができたことにより、FIA(国際自動車連盟)は対策を協議し、第4戦マイアミでは一部のレギュレーションに変更が加えられます。「スーパークリッピング」と呼ばれるエネルギー切れの状態からの充電をより早め、極端な速度差を生む状況を少なくすること。そして、予選では1周の最大回生量が減らされることで、ドライバーたちはより通常通りのドライビングスタイルでフルアタックすることができるようになります。序盤3戦はいかに効率よく充電(エネルギー回生)し、それを使っていくかが大事になっていましたが、規定変更でドライバーはエネルギーマネージメントのための走りに囚われることなく、走れるようになるということです。これは第一に安全性を考えての変更です。
第4戦マイアミはその最初のレースになりますが、その効果がどこまで表れるか分からない部分もありますし、今後も規定の見直しは行われていくことでしょう。オーバーテイクの機会は減ると考えられますし、ラップタイムも遅くなるでしょう。

規定変更で勢力図変化も期待したい
それまでのレギュレーションを準備段階から深く分析し、序盤3戦に勝利してきた「メルセデス」がこの規定変更で勢いを失うのかといえば、決してそうではないはずです。機材自体は変わっていないのですから、変更に対して各チームは対策を施し、戦略の計算を変えるだけです。チーム体制として盤石な「メルセデス」は特にその点でも強さを見せるでしょう。
逆に追う側の立場である「フェラーリ」「マクラーレン」はもちろん、苦戦している「レッドブル」や「アストンマーティン」もこれを浮上のための好機にしていきたいはずです。どれだけ自分が頑張っても勝てない状況に陥っていたドライバーや、エネルギー回生のための走りにストレスを感じていたドライバーたちが息を吹き返すことも考えられます。レースは最終的には人間の勝負ですから、ドライバーにとってモチベーション向上の契機となるのなら、成績にも変化が出てくるのではないでしょうか。
中低速コーナーが多いマイアミにおいて、規定変更の効果がどこまで表れてくるのか分かりませんが、ドライバーたちはもっと自分のドライビングスキルが差となって表れてくるようなF1を望んでいるはずです。オーバーテイクの機会は減っても、より凄みを感じるオーバーテイクの方が見ているファンも歓迎でしょうし、良い効果が現れることを期待しましょう。
第4戦マイアミ日程・配信スケジュール
FOD F1™︎プランでは、『第4戦マイアミ』を生配信いたします。
| Rd. | 配信日程 | 配信時間 |
|---|---|---|
| フリー走行 | 5月1日(金) | 24:50~ |
| スプリント予選 | 5月1日(金) | 29:20~ |
| スプリント | 5月2日(土) | 24:30~ |
| 予選 | 5月2日(土) | 28:50~ |
| 決勝 | 5月3日(日) | 28:20~ |
※日程および内容は変更となる可能性があります。
©Getty Images