【SUPER FORMULA 2026】50点以上の大量リード、太田格之進の勢いはSUGOでも止まらないのか?:Rd.8日程・配信スケジュール
「ドライバーズサーキット」SUGOで真価が問われる
3レースを終えて最も輝いたのは、ランキング首位を走るDOCOMO TEAM DANDELION RACINGの太田格之進。開幕から速さと安定感を兼ね備えた走りを続けてきた太田は、富士でもその強さを証明。予選で常に上位につける速さはもちろん、決勝でのレースの組み立てが素晴らしく、タイトル候補から「タイトル最有力候補」へと一歩抜け出しました。スポーツランドSUGOは、ドライバーから「日本で最も難しいサーキットのひとつ」と評されるコースです。全長は3.586kmとスーパーフォーミュラが開催されるサーキットの中では最も短く、コースにはアップダウンがあり、コーナリング重視のリズムに乗った走りが求められます。
富士スピードウェイでは長いメインストレートを生かしたオーバーテイクや戦略が勝敗を左右しますが、SUGOでは事情が異なります。コース幅が狭く、追い抜きのチャンスは限られるため、予選順位がレース結果を大きく左右します。最大のオーバーテイクポイントは第1コーナーで、アクセル全開で立ち上がってくる最終コーナーからの攻防はこのサーキットの大きな魅力です。また、SUGOはコース幅の狭さからアクシデントが発生しやすく「魔物が棲んでいる」と形容されるコースで、セーフティカーの導入などでレース展開がガラリと変わる可能性もあります。雨予報となるとセーフティカー先導が続く展開になることも多く、予選で上位につけておくのがまず何より大事です。他のコースとは大きく異なるSUGOの特性がシリーズの流れを一気に変えるかもしれません。

今季4勝目を飾った太田格之進を追うライバルたち
前回の富士大会で主役となったのは太田だけではありませんでした。第3戦の代替レースでは、イゴール・オオムラ・フラガ(PONOS NAKAJIMA RACING/ホンダ))が今季初優勝を達成。第7戦でも2位表彰台を獲得して、ランキング3位に浮上してきました。フラガは、ホンダの育成枠で育ったドライバーではありません。eスポーツの世界チャンピオンであり、アメリカやヨーロッパで独自のルートを辿りスーパーフォーミュラまで上り詰めてきました。いわゆるインディペンデント(独立系)のキャリア形成をしてきたドライバーですが、もはやメーカーとしてもその速さを無視できない存在です。
昨年のSUGOで、フラガはドライコンディションの予選で6番手タイムを叩き出し、3列目のグリッドを獲得しましたから、SUGOとの相性は良いはずです。ただ、前週に富士で行われたSUPER GTのレースでは他車との接触から宙を舞うアクシデントに見舞われており、チームからは怪我等はないとの情報が発信されていますが、精密検査の結果と身体のコンディションに不安が残ります。一方、トヨタ勢も黙ってはいません。昨年王者にあと一歩まで迫った坪井翔(VANTELIN TEAM TOM’S/トヨタ)は、得意の富士で安定した速さを披露。結果だけを見れば太田に及ばず、トヨタエンジンユーザーはパワー面で苦戦していた印象があります。しかし、代替レースの第3戦では今季2度目の表彰台を獲得し、苦戦から脱出しつつあります。
富士ではホンダエンジンユーザーが有利な状況がありましたが、SUGOではトヨタ勢が予選で上位を占めることが多くあります。昨年はSUGOで福住仁嶺(NTT Docomo Business Rookie/トヨタ)がトヨタ移籍後初表彰台を飾っています。坪井翔と福住仁嶺は先日、富士で行われた「TGRハースF1チーム」のTPC(旧型車テスト)でF1をテストドライブ。素晴らしいチャンスをもらった後のシングルシーターレースに大きな期待がかかります。
そして忘れてはならないのが、昨年王者・岩佐歩夢(TEAM MUGEN AUTOBACS/ホンダ)。富士では思うようにポイントを伸ばせませんでしたが、TEAM MUGENはSUGOで良いデータを持っています。毎年優勝争いの主役にいるサーキットで、昨年はセーフティカーランが続く難しい展開の中、スーパーフォーミュラで初優勝を飾り、チャンピオン獲得に向けた勢いをつけました。ランキング2位で太田に対し、50.5もの差をつけられている現在、SUGOでは優勝が必須です。
伏兵ドライバーの浮上もあるSUGO

先に触れたように富士ではトヨタ勢がホンダ勢に対してパワー面で劣勢になっていた印象でした。ただ、SUGOではその差が少し縮まると考えられます。トヨタ勢から意外な伏兵が現れるかもしれません。伏兵候補は大湯都史樹(SANKI VERTEX PARTNERS CERUMO・INGING/トヨタ)でしょう。最近はファッションやDJとしての個性で多くのファンを持ち、そこがクローズアップされがちですが、ドライバーとしてもその時出せるベストのパフォーマンスを引き出せる実力の持ち主です。
そんな大湯が得意とするサーキットがスポーツランドSUGO。スーパーフォーミュラではホンダ時代に表彰台2回とポールポジションを獲得。SUPER GTでは初優勝を含む表彰台3回という記録を残しています。今季の大湯は表彰台がないものの、全7レース中5レースで入賞。フロントロースタートも2回獲得しているだけでなく、前回の富士では中段グリッドからシングルフィニッシュするという決勝レースでの強さも見せています。
そしてもう一人、伏兵を挙げるとするならば、21歳のルーキードライバー、小林利徠斗(KDDI TGMGP TGR DC/トヨタ)でしょう。彼は山形県の出身でスポーツランドSUGOはいわば地元のコース。元々はここのカートコースで育ったこともあり、思い入れの強いサーキットです。昨年は出場していないため、初めてスーパーフォーミュラでSUGOのレースに挑みます。SUPER GTではすでにGT500クラスで表彰台を獲得する活躍を見せた小林ですが、現状、スーパーフォーミュラでは思ったような結果が残せておらず、前回の富士での第3戦・代替レースでようやく初の入賞(7位)を果たしました。チーム自体が厳しい成績が続いており、現在はルーキーオブザイヤーのランキングでは最下位という予想外のポジションにいる小林。昨年GT300で初ポールを獲得したSUGOで後半戦からの立て直しをしたいところです。
今回の開催は1レースのみ。今季はこのレースを含めて5レースしかありませんから、来季に向けたアピールという意味でもドライバーたちの素晴らしいタイムアタックとレースに期待したいですね。
Rd.8日程・配信スケジュール
FOD プレミアムでは、『SUPER FORMULA 2026 Rd.8』を生配信いたします。
| Rd. | 配信日程 | 配信時間 |
|---|---|---|
| FP1占有走行 | 8月8日(土) | 8:25〜 |
| 予選 | 8月8日(土) | 13:40〜 |
| FP2占有走行 | 8月9日(日) | 8:55〜 |
| 決勝 | 8月9日(日) | 13:20〜 |
※日程および内容は変更となる可能性があります。
©日本レースプロモーション