【SUPER FORMULA 2026】富士で2勝の太田格之進のタイトル決定なるか?:Rd.9-10日程・配信スケジュール
F1で走ったドライバーがライバルとなる太田格之進
チャンピオン最有力候補の太田格之進(Docomo Team Dandelion/ホンダ)は京都府出身の27歳。今季8戦中4勝、表彰台5回を記録し、さらに予選でもポールポジション1回、予選トップ3が5回と圧倒的な速さを発揮し、まさに今の国内で最も輝いているレーシングドライバーといえるでしょう。2018年にホンダの育成プログラム「SRS-F(鈴鹿サーキットレーシングスクール・フォーミュラ/現HRS)」に入校し、スカラシップ選考会まで進出。首席卒業とはならなかったものの、翌年にホンダ育成枠で国内のFIA-F4に参戦しました。
FIA-F4参戦時代の太田は2年目で優勝を飾ったものの、チャンピオン獲得はならず。この時代はまだそれほど目立った存在ではありませんでした。しかし、スーパーフォーミュラライツ選手権に参戦した2022年にその才能の片鱗を開花させます。この年はチャンピオン獲得は惜しくも実現しませんでしたが、ホンダの育成ドライバー最上位となるランキング2位を獲得。翌年のスーパーフォーミュラへのステップアップ、そしてSUPER GTではGT500クラスへの昇格のチャンスを掴んだのです。
FIA-F4時代に苦労し、さらにコロナ禍も重なったことでF1へのステップアップ路線からは外れましたが、国内最高峰カテゴリーに上がってからの太田の活躍はご存知の通り。特にルーキーイヤーの2023年に見せた鈴鹿での速さはさらに磨きがかかっています。2025年からはそこにシーズンを通じて速さを見せる強さが加わり、SUPER GT/GT500、IMSA/DTP、ル・マン/LMP2、 スーパー耐久&鈴鹿1000km/FIA GT3など多種多様なレーシングカーを操りながらも、スーパーフォーミュラでのレースにブレが生じない器用さを見せています。
京都出身の太田は、関西のチームでスーパーFJ、JAF F4、FIA GT4など様々なレーシングカーでレースを経験するチャンスがありました。フォーミュラカーだけでなく車重の重いGTカーでも結果を残してきたキャリアは、どのカテゴリーでも通用する現在の活躍に繋がっているのではないでしょうか。
今季のスーパーフォーミュラでチャンピオンを争うのは、岩佐歩夢(TEAM MUGEN AUTOBACS/ホンダ)と福住仁嶺(NTT Docomo Business Rookie/トヨタ)。共に同じホンダのスクール出身で、今年F1をドライブするチャンスを与えられたドライバーです。太田はまだF1をドライブするチャンスを得ていませんが、異なる環境でキャリアを積み重ねてきた太田にとっては、同じ土俵で自分自身の実力をアピールする絶好のチャンスになるはずです。前戦・SUGOでは表彰台を逃しましたが、着実に4位でフィニッシュ。今季、ノーポイントレースが一度も無いことも彼の強さを物語っています。

フラガ、坪井、牧野ら伏兵がレースを動かすか?
太田格之進の富士での目標は明白です。両レースとも優勝すれば、文句なしでチャンピオンが決まります。太田はノーポイントレースを作らないことが重要で、岩佐、福住よりも前を走ることがチャンピオン決定への近道です。
獲得ポイントは、太田格之進=105点、岩佐歩夢=59.5点、福住仁嶺=58点というランキングトップ3を形成。ランキング4位には、前回の富士大会において第3戦の代替レースで優勝したイゴール・オオムラ・フラガ(PONOS NAKAJIMA RACING/ホンダ)=51点と続きます。フラガは第7戦でも2位表彰台を獲得と、PONOS NAKAJIMA RACINGは富士で好調なパフォーマンスを見せました。そしてSUGOでも優勝できる可能性の高いポテンシャルを披露したフラガ。彼のフルディスタンスレースの初優勝が今回の富士で実現するかは、チャンピオン争いに大きな影響を与えそうです。
また、富士では悔しい表情での表彰台登壇となった牧野任祐(Docomo Team Dandelion/ホンダ)は太田とチームメイト同士ですし、今回のレースも上位争いに加わることは間違いありません。そして、富士といえば、ランキング6位につける坪井翔(VANTELIN TEAM TOM’S/トヨタ)の速さを忘れてはいけません。今季の坪井は苦戦しており、富士でトヨタエンジンユーザーは若干不利な状況も見えましたが、坪井、福住らトヨタ勢が上手く富士にアジャストできるかも注目ポイントでしょう。
今季速さを見せるフラガ、坪井、そして牧野の存在はチャンピオンシップ決定か、それとも最終戦に持ち越しかを左右する大きなファクターです。その中でチャンピオン最有力の太田格之進がやるべきことは、前回の富士で見せたようなブッチギリのレース。これに尽きるといえるでしょう。

今季初表彰台を狙うドライバーたちにとっては勝負のレース
今シーズンも残すところ4レースとなり、それぞれのドライバーの来季契約という意味では今回の富士のレースは非常に重要な意味を持つレースになるでしょう。近年、ドライバーの契約状況は年明け前に発表されるケースも増えてきており、翌週のSUPER GT(オートポリス)の結果とあわせて、来季の移籍状況は変わってくるでしょう。
すでに来季の去就が決まっているドライバーとしては、ザック・オサリバン(WECARS IMPUL with SDG/トヨタ)が2026年末に始まる「フォーミュラE」に転向することが発表されました。今季1台体制になってしまった名門チームのTEAM IMPULですがシートが空くことになります。
チャンピオン候補筆頭の太田格之進、岩佐歩夢らのホンダ系トップドライバーもF1や海外カテゴリーのシート決定状況がまだ不透明であることから、彼らのシートが空きシートになるのかもまだ分かりませんし、逆に海外から日本のレースに帰ってくるドライバーも出てくるでしょう。国内のドライバーにとってはチャンピオン候補であろうともなかろうとも、富士の2レースで所属メーカーを納得させられる結果を出したいところです。
ランキング7位のサッシャ・フェネストラズ(VANTELIN TEAM TOM’S/トヨタ)は雨も絡んだ波乱の第4戦・鈴鹿で優勝を飾っていますが、表彰台はこの1回だけ。予選トップ3に入ったことはなく、ここ数戦はあまり良いグリッドを獲得できていません。
ランキング8位の大湯都史樹(SANKI VERTEX PARTNERS CERUMO・INGING/トヨタ)は今季コンスタントに上位入賞を続けてきましたが、相性の良いSUGOではノーポイントに終わりました。来季に向けては表彰台獲得というインパクトのある結果が欲しいでしょう。
今季ランキング9位に沈んでいる野尻智紀(TEAM MUGEN AUTOBACS/ホンダ)は今季ベストが富士の第3戦代替レースの2位で、それ以外は表彰台がありません。予選では2回のポールポジションを含む4回のトップ3を獲得していますが、上位グリッドからのスタートを決勝での好結果に繋げられないレースが続いています。
ランキング10位以降もザック・オサリバン、阪口晴南、松下信治、佐藤蓮といったドライバー今季表彰台を獲得していますが、彼らもやはりシーズン2度目の表彰台が欲しいところでしょう。次なる伏兵は現れるかも、チャンピオン争いと共に注目したいポイントです。
Rd.9-10日程・配信スケジュール
FOD プレミアムでは、『SUPER FORMULA 2026 Rd.9-10』を生配信いたします。
| Rd. | 配信日程 | 配信時間 |
|---|---|---|
| FP1占有走行 | 10月9日(金) | 10:25~ |
| FP2占有走行 | 10月9日(金) | 14:40~ |
| Rd.9予選 | 10月10日(土) | 9:00~ |
| Rd.9決勝 | 10月10日(土) | 14:00~ |
| Rd.10予選 | 10月11日(日) | 9:20~ |
| Rd.10決勝 | 10月11日(日) | 14:00~ |
※日程および内容は変更となる可能性があります。
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