ドラマ『にこたま』主演・橋本愛が語る現代女性の“正解のない”生き方とは?最終回直前インタビュー

渡辺ペコ原作マンガを実写化したFODオリジナルドラマ『にこたま』。長年同棲している恋人・晃平(瀬戸康史)との安定した日常が揺らぎ始め、30歳前後ならではの切実な葛藤を描いてきた本作も、いよいよクライマックスを迎えます。
 
あっちゃん(温子)と晃平、そして高野。それぞれの選択と、「家族のかたち」の答えはどこにあるのでしょうか。今回は、最終話を目前に、主人公の「あっちゃん」こと浅尾温子を演じた橋本愛のインタビューをお届けします。原作ファンとしての想いや、答えのない関係性をどう演じ切ったのか、その胸の内を語っていただきました。

――まずは、今回のご出演が決まった時の率直なお気持ちと、原作を読まれた時の印象から教えていただけますか?

 
元々、原作者の渡辺ペコ先生のファンだったので、まさか自分が…と思って、本当に夢のようでした。いつか実写化されたら演じてみたいなと心のどこかで思っていたくらいだったので、夢が叶ったような気持ちで、めちゃめちゃ嬉しかったですね。
 
『にこたま』は、私が演じたあっちゃんや、晃平の浮気相手となってしまう高野さんもそうですけど、女性が自分で考え抜いて、自分で人生を選択していくという姿が描かれています。その主体的で自立した生き方にすごくかっこよさを感じましたし、共鳴する部分もありながら、自分がそういう女性を演じられることに大きな喜びを感じていました。

ドラマ『にこたま』主演・橋本愛

――ご自身が演じられた「あっちゃん」というキャラクターを捉える上で、どのような部分を大切にされたのでしょうか?

 
一番大切にしたのは、やはりあっちゃんがどういう人生を歩んできたのかという背景ですね。これはどんな役を演じる上でも大切にしていることですが、今回一番大きかったのは、幼い頃に亡くした母親の存在でした。
 
劇中でお母さんが頻繁に出てくるわけではないのですが、幼少期に家族を亡くした経験は、当然すごくあっちゃんの中で大きなものとして残り続けていると思います。いろんな思考の癖だったり、生き方の土台としてその経験がある気がして、そこはすごく大切に掘り下げていきました。
 

――パートナーである晃平との独特な関係性については、どう解釈して演じられましたか?

 
あっちゃんは元々、恋愛感情が人よりも薄いという自覚がある人です。だからこそ、ある出来事をきっかけに「自分にとって晃平って何なんだろう?」「恋なのか、愛なのか?」と悩みます。「それは何か違う気がする」という違和感や疑問を抱き続けながらも、「大切な人」であることには変わりがない……という複雑な想いがあるんですよね。
 
あっちゃんにとっての晃平の存在って何なんだろう、というのは私自身もすごく考えました。恋とか愛とかに当てはまらないのだとしたら、じゃあ名前のない関係性かもしれないし、あっちゃんがこれから名付けていく関係なんじゃないかな、という部分は大切にして演じました。

ドラマ『にこたま』主演・橋本愛

――橋本さんが思う本作の見どころを教えてください。

 
たくさんあります! この作品は、割とシビアなテーマを扱いながらも、すごくユーモアに溢れていて、ポップでチャーミングな表現がたくさん散りばめられているんです。だから、すごく楽しく見ていただけるんじゃないかなと思います。
 
また、結婚や子ども、恋愛といったテーマが切実なものとして今まさに直面している方にとっては、自分の決断の一助になるところがあるかもしれません。もしかしたら、あっちゃんや高野さんの生き方が「自分とはそぐわないな」「違うかもな」と感じる方もいらっしゃるかもしれませんが、どこかで「こういう生き方をしている人がいるんだ」ということを知ってもらいたいなという気持ちもあります。
 
フィクションではありますが、現実に生きる人たちのことを描いた作品だと私は思っているので、ぜひ「本当のこと」として見てほしいです。
 

――いよいよ物語も結末に向かいます。視聴者の方へメッセージをお願いします。

 
本当に、「見てほしい」という気持ちに尽きます。(演じていて)いろいろな想いはありましたが、あっちゃんたちの選択や生き様を、ぜひ最後まで見届けてください。よろしくお願いします!

ドラマ『にこたま』主演・橋本愛
 
(撮影:髙橋将志)

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ドラマ『にこたま』概要

タイトル 『にこたま』(全8話)
配信 FOD/Prime Videoにて毎週金曜日20時 最新話配信※FODでは1話無料
出演 橋本愛、瀬戸康史
さとうほなみ、鈴木仁、清水くるみ、辻凪子、近藤頌利
高橋克実/キムラ緑子、黒田大輔、筒井真理子
比嘉愛未
<ゲスト>加治将樹、戸塚純貴、真飛聖、前原滉、田村保乃(櫻坂46)
スタッフ 原作:渡辺ペコ『にこたま』(講談社「モーニング」所載)
音楽:王舟
主題歌:くるり「oh my baby」(NOISE McCARTNEY)
脚本:政池洋佑
監督:瀬田なつき/椿本慶次郎
制作著作:フジテレビ
URL https://fod.fujitv.co.jp/title/80×2(FOD配信ページ)
https://www.fujitv.co.jp/drama_nikotama/(公式サイト)
https://youtu.be/E7LwqAezFXk(60秒予告)

(C)渡辺ペコ/講談社/フジテレビ