2025年12月26日(金)、FODオリジナルドラマ『にこたま』の完成披露イベントがフジテレビ本社にて行われました。本作は、渡辺ペコの人気コミックスを原作とし、恋人、結婚、家族の“当たり前”について考えさせられるヒューマンドラマ。イベントには、主演を務める橋本愛、瀬戸康史、そして比嘉愛未が登壇。シリアスな作品テーマとは裏腹に、撮影中の爆笑エピソードやハプニング話で盛り上がったイベントの模様をレポートします。
「申し訳ございません」瀬戸康史が冒頭から謝罪!?
大きな拍手に迎えられ、ステージに登場した3人。主人公・浅尾温子(あっちゃん)を演じる橋本は、「あっちゃんは恋愛感情が人より少し薄かったり、複雑な感情を持った女性。渡辺ペコ先生ならではの切り口で描かれているので、ぜひ最後まで見ていただきたいです」と、難役に挑んだ心境を語りました。
一方、あっちゃんの恋人でありながら、同僚と関係を持ってしまう岩城晃平を演じる瀬戸。役柄について振られると、開口一番、「申し訳ございません」と深々と謝罪し、会場は笑いに包まれます。「皆さんすごい目で僕を見ていますが、あくまで役ですから!私は瀬戸康史なので、柔らかい目で見ていただけると(笑)」とタジタジの様子を見せつつも、「彼は彼なりに向き合おうとしていた点は褒めてあげたい」と、複雑なキャラクターへの愛着をのぞかせました。
そして、晃平と関係を持ってしまう高野ゆう子を演じる比嘉は「高野は自分で選択をし、それを相手に押し付けず全部背負って生きていく覚悟を持った強い女性」と分析。「演じながら彼女から学ぶことがたくさんありました」と、役へのリスペクトを明かしました。

「結婚は怖さを含んでいる」原作者からのメッセージに橋本愛が共感
イベント中盤では、原作者である渡辺ペコから寄せられたメッセージも代読されました。「『結婚は良いこと』とされがちだけれど、『人の感情は変わるのに、結婚は永遠の契約のようになっている』、そんな怖さや奇妙さを含んでいる」「もし二人の関係に亀裂が入っても一緒にいたいとすれば、それはどんな理由なのか。ある種の思考実験となった作品」という深い言葉に、キャスト陣も真剣な表情で耳を傾けます。
これを受け橋本は、「この漫画が描かれたのは10年以上前。当時はまだ多様性が透明化されていない時代だったのに、そこを描いていた先生の先見の明は恐ろしいほど」と感嘆。「今、この作品を作る意味を考えながら演じました」と、現代にこのドラマを届ける意義を真摯に語りました。 また瀬戸も、「テーマとしては難しく捉える方もいるかもしれないが、ペコ先生の軽やかな描写のおかげで、スッと心に入ってくる物語になっている」と、原作の持つ力とドラマの魅力をアピールしました。

シュールな「沼」と高橋克実を襲った「蚊」のハプニング
シリアスなテーマの一方で、撮影現場ならではの笑えるエピソードも。 晃平が悩み、沼に足を取られるような心象風景を描いたシーンについて、瀬戸は「あれは本当に一人で頑張ったんです。沼に足を引っ張られるような動きはパントマイムに近い技術を使いました」と撮影の裏側を披露。これに対し比嘉も、「シュールなんですが、何も無い状態で演じる瀬戸のプロ意識を感じました」と絶賛しました。
また、撮影中のハプニングとして会場が最も沸いたのが、高野の母の恋人(?)役を演じる高橋克実のエピソード。比嘉によると、高橋のクランクアップ間際の重要なシーンで、なんと高橋の頭に蚊が止まってしまったそう。「叩こうとしたら間に合わず、しっかり血を吸われていて(笑)」と比嘉が当時の状況を説明し、証拠写真がスクリーンに映し出されると、会場は大きな笑いに包まれました。

和気あいあいの質問コーナーでキャストの素顔が明らかに
続いて行われたのは、キャスト同士が質問をぶつけ合うコーナー。橋本から瀬戸へ、「何度も同じ熱量で涙を流すシーン、どうやって感情を保っていますか?」という質問が投げかけられます。瀬戸が「コツはなく、本当に『あっちゃん大好き』という気持ちだけで演じていました」と直球で答えると、橋本は「愛が深い…!よかったね、あっちゃん」と感嘆。逆に橋本は、テイクを重ねると感情へのアクセスが変わるため、アプローチを変えて乗り切っているという、プロフェッショナルな工夫を明かしました。
瀬戸から比嘉へは「なぜそんなに明るくてポジティブなの?」という質問が。比嘉は「人生は一度きり。大変なことも『体験できてありがとう』と感謝に変換しているんです」と、素敵な人生観を披露。撮影中に瀬戸が、沖縄出身の比嘉のためにHYの曲をかけ、二人でハミングして癒やされたという、心温まるエピソードも飛び出しました。

さらに瀬戸は、橋本の台本が書き込みで真っ黒だったことに言及。橋本は「相手のセリフを聞いている時の感情や、自分のセリフの裏側にある意図(サブテキスト)を一行ずつ全部書かないとできないんです」と告白。「とても疲れるんですけどね(笑)」と本音を漏らしつつも、役作りに一切妥協しないストイックな一面が垣間見えました。
イベントの最後には、橋本は「あっちゃんたちが選んだ道が、見ている方にとって最善かは分かりません。でも、覚悟を持って選んだ一つの道です。このドラマを通して、ご自身の人生や選択について考え直すきっかけになれば嬉しいです」とメッセージを送り、会見を締めくくりました。

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ドラマ『にこたま』概要
| タイトル | 『にこたま』(全8話) |
| 配信 | FOD/Prime Videoにて12月26日(金)20時より1話・2話配信開始 以降毎週金曜日20時 最新話配信※FODでは1話無料 |
| 出演 | 橋本愛、瀬戸康史 さとうほなみ、鈴木仁、清水くるみ、辻凪子、近藤頌利 高橋克実/キムラ緑子、黒田大輔、筒井真理子 比嘉愛未 <ゲスト>加治将樹、戸塚純貴、真飛聖、前原滉、田村保乃(櫻坂46) |
| スタッフ | 原作:渡辺ペコ『にこたま』(講談社「モーニング」所載) 音楽:王舟 主題歌:くるり「oh my baby」(NOISE McCARTNEY) 脚本:政池洋佑 監督:瀬田なつき/椿本慶次郎 制作著作:フジテレビ |
| URL | https://fod.fujitv.co.jp/title/80×2(FOD配信ページ) https://www.fujitv.co.jp/drama_nikotama/(公式サイト) https://youtu.be/E7LwqAezFXk(60秒予告) |


