カナダ・バンクーバーの地で、ハリウッドドラマ『SHOGUN 将軍』シーズン2の撮影という大きな挑戦の最中にいる目黒蓮。自らオーディションを受け、新キャラクター・和忠役を射止めたというニュースは、単なるステップアップ以上の、彼がこれまで大切にしてきた「役を生きる」という真摯な姿勢が、国境を越えて届いた一つの「証」のように感じられます。
なぜ、彼の芝居はこれほどまでに多くの人の心を動かすのか。FODで配信中の出演作を振り返ると、彼がどのように役の幅を広げ、今の挑戦へと繋げてきたのか、そのひたむきな軌跡が見えてくるようです。
心の揺らぎを映し出す、繊細な表現力:『silent』『海のはじまり』
目黒の演技において印象的なのは、台詞がない瞬間にさえ漂う、豊かな感情のグラデーション。社会現象とも呼べる反響を呼んだ『silent』では、声を失った青年の戸惑いや深い愛を、手話と瞳の動きだけで繊細に表現しました。また、2024年の話題作『海のはじまり』では、日常の中で少しずつ「父親」という自覚を芽生えさせていく心の機微を、等身大の温度感で演じています。こうした「言葉を超えて伝わる芝居」は、異なる言語圏の現場においても、物語に深い説得力をもたらしているのではないでしょうか。
凛とした佇まいと、時を越える一途な意志:『わたしの幸せな結婚』『月の満ち欠け』『教場II』
ファンタジーや純愛映画といった叙情的な世界観においても、目黒の「芯のある芝居」が光ります。『わたしの幸せな結婚』では、冷徹なエリート軍人・久堂清霞を熱演。冷ややかな眼差しの裏に隠された信念や、ヒロインと出会い徐々に氷が溶けていくような柔らかな変化を、その美しい佇まいとともに体現しました。
また、『月の満ち欠け』では、数十年にわたり一人の女性を想い続ける青年・三角哲彦を好演。若さゆえのひたむきな熱量から、歳月を経て哀愁を纏った姿までを見事に演じ分け、愛を信じ抜く意志の強さをスクリーンに刻みつけました。そして、『教場II』で見せたのは、極限の緊張感に耐える警察学校生徒としての鋭い眼差し。厳しい規律の中で自分を律する、静かながらも重い覚悟を感じさせる演技を見せています。
ファンタジーから重厚な人間ドラマまで、ジャンルを問わず、目黒は常に「その人物の人生」を誠実に全うしようとする姿勢を見せてきました。29歳になった2026年も、きっとこれまでと変わらず、一つひとつの現場で新たな表情を見せてくれるはず。世界へと活動の場を広げる今だからこそ、彼が日本で大切に積み上げてきた名作の数々を、ぜひFODでもう一度体感してみてください。
目黒蓮 FODで配信中の作品一覧
| 教場II |
| silent |
| 海のはじまり |
| わたしの幸せな結婚 |
| 月の満ち欠け |
| 劇場版『トリリオンゲーム』 |
『海のはじまり』(C)フジテレビ
『silent』(C)フジテレビ
『わたしの幸せな結婚』(C)2023 映画『わたしの幸せな結婚』製作委員会
『月の満ち欠け』(C)2022「月の満ち欠け」製作委員会