【SUPER FORMULA 2026】人気急上昇中のSUPER FORMULA。合同テストが2月25日からスタート!
国内屈指のモータースポーツへと成長したSUPER FORMULA
国内最高峰の自動車レース「全日本スーパーフォーミュラ選手権」(以下、SUPER FORMULA)はここ数年、ファンから最も熱い注目を浴びるモータースポーツへと急成長しています。サーキットに若いカップルや女性グループの姿が増えているのは目に見えて分かりますし、実際にSUPER FORMULAは昨年、最終戦・鈴鹿サーキットだけで約7万人を動員し、年間約26万人という観客動員数の新記録を達成しました。10年前のSNSでは「人気がない、どうしたら盛り上がるのか?」というテーマの論争が熱心なファンによって繰り返し交わされていたSUPER FORMULA。今やそれも昔話となり、国内での人気不動のナンバーワンだった「SUPER GT」を凌ぐ勢いになっています。
実際のところ、国内モータースポーツの大多数はモータースポーツファン、クルマやバイクに興味がある人たちの高齢化によって観客動員が伸び悩んでいます。でも、なぜSUPER FORMULAの人気は急上昇しているのでしょうか?その理由はいくつか考えられますが、まず一つは「F1」と同様にクルマ/レーシングカーではなく選手や監督、エンジニアなど「人間」にフォーカスを当てた情報の発信、映像作りをしていることでしょう。2021年に「ドライバーズファースト」という選手を中心としたシリーズにするというテーマを掲げ、それが数年で形になり、右肩上がりの数字として表れているのです。

SUPER FORMULAはチーム無線も見どころのひとつ
その最たる例が「チーム無線の公開」。これ自体はF1でもやっていることですが、国内レースでは競技中に公開されることがなかったドライバーとチームの無線交信を演出として生中継に乗せるようになったのです。ドライバーが喜ぶ声、悔しくて叫ぶ声、怒りの主張、チームスタッフへのジョークなどが頻繁に放送で使われます。F1では無線交信が英語で、実況や解説の通訳を通じて伝わるため、本当の感情を理解するのに少し時間がかかります。しかし、日本語の無線交信はダイレクトに日本のファンに気持ちが伝わるので、より感情移入しやすいのです。かつてドライバーの声はマシンを降りてマイクを向けられてからファンに伝えられていました。これは少し冷静になってからの声であるため、かしこまったコメントになりがちでしたが、今ではドライバーが感情たっぷりに話す無線の声がファンの心を動かす大きな力となっています。
真剣勝負に挑むドライバーたちの姿が新たなファンを産んでいるのは確実です。子供や若い世代のファンが応援グッズを身につけて来場し、カメラを見つけると応援の意思を送りながら楽しむ姿はまさにサーキット版「推し活」。ドライバーの優しい笑顔とマシンに乗った時の豹変ぶりのギャップ、冷静で気の強そうなドライバーが泣き叫ぶ姿などを見て、誰かがシナリオを書いているわけでは無いのに、気づけばドラマの中に自分の感情がドップリ浸かっている。それがまさに今のSUPER FORMULAの魅力なのです。
2月25日からのプレシーズンテストでシーズンイン
2026年のSUPER FORMULAは2月25日(水)、26日(木)の合同テスト(鈴鹿サーキット)でいよいよ始動。全16チーム24名のレギュラドライバーはすでに決定しており、4月の開幕戦・モビリティリゾートもてぎに向けて各チームが調整を進めていきます。
昨年、見事シリーズチャンピオンを獲得した岩佐歩夢(TEAM MUGEN/Honda)は今季もF1レーシングブルズのリザーブドライバーを兼任しながらSUPER FORMULAに継続参戦します。さすがF1候補生と誰もが納得する速さを持つ岩佐ですが、この2年間は度重なる不運と苦境に見舞われ、苛立ちをむき出しにしてきました。そこから負の感情を引きずることなく立て直し、チャンピオンの座を掴んだ姿はまさにヒーローそのもの。今季のシリーズを率います。
昨年、岩佐とチャンピオンを争った坪井翔(VANTELIN TEAM TOM’S/Toyota)、太田格之進(DOCOMO DANDELION RACING/Honda)、牧野任祐(DOCOMO DANDELION RACING/Honda)、野尻智紀(TEAM MUGEN/Honda)らはもちろんランキング上位8人のチーム体制が昨年から継続となっており、今年も数多くのドライバーたちが接戦のチャンピオン争いを展開しそうな雲行きです。
しかし、SUPER FORMULAを何年もご覧になっている方は分かる通り、そうは行きません。昨年のイゴール・オオムラ・フラガ(PONOS NAKAJIMA RACING/Honda)のようにルーキーがいきなり活躍するというのが起こり得るのがSUPER FORMULAの面白さです。

WRC王者ロバンペラが参戦!新世代ルーキーも多数登場
特に注目はWRC(世界ラリー選手権)で若くして2度の世界チャンピオンに輝いたカッレ・ロバンペラ(KCMG/Toyota)の参戦。ラリードライバーが畑違いのSUPER FORMULAでどこまで活躍できるのかに世界の注目が集まります。ただ、昨年末の鈴鹿テストでは体調不良で満足な走行ができませんでした。冬の間はニュージーランドでフォーミュラリージョナルに参戦して表彰台も獲得したロバンペラ。どこまでSUPER FORMULAにアジャストできるでしょうか?
初のフル参戦を果たす日本の注目株は小林利徠斗(KDDI TGM-GP TGR DC/Toyota)でしょう。彼は元々eスポーツの「グランツーリスモ」で世界大会にも参戦する実力を見せてきたドライバーで、実際のレースでも速さとワンチャンスを逃さない走りが魅力です。今季はトヨタからSUPER GT/GT500クラスにも参戦が決まり、その評価は鰻登り。若干20歳のeスポーツドライバーが、eスポーツの先輩であるイゴール・オオムラ・フラガと本物のSUPER FORMULAで対決するシーンが今季何度か見られるかもしれません。
また、ホンダ系のドライバーでは昨年のSUPER FORMULAライツ王者、野村勇斗(San-Ei Gen with B-MAX/Honda)がデビュー。彼も20歳の若さでSUPER FORMULAとSUPER GT/GT500クラスのチャンスを同時に掴んだドライバーであり、シーズンが進むにつれ、上位争いに加わってくる可能性を秘めたドライバーです。
こういった若き新世代のドライバーたちは今シーズンのSUPER FORMULAを面白くしてくれる重要なキャストです。経験値の高い選手が速いのは当然。こういうテスト走行こそ、経験の少ない若手のタイムは注目したいですね。この2日間で一度でも「ルーキーなのにスゲェ」という走りを彼らが披露した時、それはまさに「今年の推し確定」の瞬間です。今のSUPER FORMULAでは、ましてや鈴鹿では、まぐれで好タイムは出せませんからね。
テスト走行配信スケジュール
FOD プレミアムでは、2026年シーズン開幕に先駆けて開催される『SUPER FORMULA 2026 プレシーズンテスト』を生配信いたします。
| Rd. | 配信日程 | 配信時間 |
|---|---|---|
| Test.1 鈴鹿サーキット Session1 | 2月25日(水) | 9時25分~ |
| Test.1 鈴鹿サーキット Session2 | 2月25日(水) | 13時25分~ |
| Test.1 鈴鹿サーキット Session3 | 2月26日(木) | 9時25分~ |
| Test.1 鈴鹿サーキット Session4 | 2月26日(木) | 13時25分~ |
※FODプレミアム会員のみ視聴できます。
※日程および内容は変更となる可能性があります。